デモ車エキシージMK1現る!
2011.08.04ついに新たなデモ車エキシージMK1が納車されました!
レーザーブルーがとてもきれいな車です。
すでに10年の歳月を通り越してきた車ですが、いまだにそのデザインに古さは感じさせません。
この丸みを帯びたデザインや、メリハリのある凹凸が堪りません!
この車は群馬県のケントスピードさんがイギリスより輸入された車で、1オーナー国内未登録の車となります。
珍しいのは、ACとスポーツパッケージがオプションで装備され、マフラー以外は完全オリジナルの状態です。
このロータス エキシージMK1をご存じない方もいらっしゃるかと思いますので簡単に解説します。
現在町でたまに見かけるロータス エリーゼ・エキシージはS2といわれるこの車のモデルチェンジ後のものとなります。
MK1ではまずエリーゼ(オープントップモデル)が発売され、その後ワンメークレース専用車として スポーツ エリーゼが発売されました。
しかしこの車は公道使用はできない為、デチューンされたレースも公道使用もできるスペシャルカーとして、
F1チームを運営していたロータススポーツによりわずか647台だけ生産されました。
エンジンはローバーの18K VVCつき4連スロットルで176PS、驚くべきは車重でわずか725kgしかありません。
このクラスでありなおかつ10年も前の車でありながら、
0~100km/hはわずか5.2秒というスーパーカー並みの加速を誇ります。
しかしこの車の真骨頂はコーナリング性能にこそ有ります!
専用装備の車高調サスペンションやクロスミッションが絶妙のコーナリング速度を実現します。
九十九折の続くワインディングであれば、現行GT-Rでさえこの車のテールを眺めることになるでしょう。
しかしすでにレースや事故などで相当数が失われ、現存するのは世界で300台をきっているといわれております。
日本が一番保有台数は多いとも言われていますが、それでも50台はないのではとさえ言われています。
幾ら素性のいい車とはいえ悪い癖はなかなか収まらず、今回もすでにチューニングのため友人のヴェルデガレージに入庫しました。
このヴェルデガレージは基本的にはフェラーリのレースの為の車両整備とレースサポートが本業ですが、今回ごり押しでエキシージのチューニングを引き受けていただきました。
上の写真はフェラーリF430フェラーリトロフィーでは常に上位に入賞しているマシーンですが、コーナーウエイトを調整中の図です。
こちらはレーシングカーのフェラーリF430ではなくチャレンジストラダーレですが、驚くことにサーキット練習用専用車としてナンバーすら付いていません。
事実写真ではうまく写ってはいませんが、左側面はクラッシュ跡でガリガリになっていました。
新車で3.000万円近い代物をこのような使い方で着てしまうのは恐ろしい限りです。
うらやましいというよりももったいないが先にたってしまいます。
“貧乏人の性です”
今回の依頼内容は、
- 車高調による車高ダウン(なりたけ低く)。
- アブソーバーオーバーホールによる減衰力アップ(乗り心地無視)。
- アンダーステアを強めにする為のアライメント調整(慣性ドリフトで曲がれるように)。
- 車内と車外へのキルスイッチの取り付け(燃えるかもしれなから)。
- 油圧・油温・水温計の取り付け(メータが当てにならないため)。
- シート取り付け位置の変更(足が短い為)。
とりあえずは今回はここまでで様子を見ます。
この車の真のポテンシャルは10月のツーリングで明らかになるでしょう!
ライバルたちがてぐすね引いて待っていますから?
いまから楽しみでしょうがありません。