洗車はどのような方法がいいのですか?
磨きをするとか、コーティングをするとかとは別で日々のお車を使用される中でお客様が一番疑問または困っていらっしゃるのは洗車の方法ではないでしょうか?
車磨き研究所で施工いただいたお客様のほぼ100パーセントの方が洗車の方法をお聞きになられます。
【洗車方法によるメリット・デメリット】
1)ご自信で洗車する。
- コイン洗車場などで洗車する。
- 意外とコストが掛かる割りに落ち着いて作業がしづらい。
- 地下水を使用しているところが多い為炎天下の場合拭き上げが間に合わないとイオンジミを造る可能性が高い。
- 汲み置きした水で洗車する。
- コストは一番掛からないが汚れを落とす過程で傷をつける可能性は非常に高い。
- 出来るだけ多くの水を使用し水の汚れが確認できる前に交換する。
- シャンプーの洗い流しは何杯もの水を使用し確実に洗い流すようにしないと洗剤ジミを作る。
- 苦労する割にはあまりきれいにはならない。
- 流水で洗車する。
- きちんとした方法とケミカルを使用すれば確実にきれいになり、傷をつける可能性もかなり低い。
- 2番目にコストは掛からないが環境により作業が可能かどうか限定される。
- 作業スペースが何らかの舗装をしていない場合は逆に傷をつける可能性が大きい。
- 掛かる時間と労力は非常に大きい。
2)スタンドで洗車する。
- 洗車機で洗車する。
- 比較的コストが掛からず短時間ですむ。
- 洗車機の性能差があるため機械を選ぶ必要がある。
- 最新の機械でもブラシやクロスにダストが付着していればかなり傷が入ることもある。
- テフロンやガラスコーティング施工済みでも硬度が4H以下の場合にはスクラッチが入るので避けたほうが無難、ポリマーや非コーティング車は確実に傷が入る可能性が大。
- 拭き上げは店舗により丁寧さに雲泥の差があるため店選びが大切、通りすがりでの依頼は危険度大。
- 地下水をろ過して使用している店舗は避けたほうがよい、地下水はイオン濃度が高いため長期的には塗装を傷めてしまう。
- コーティング施工済みの場合は撥水コーティング等の上掛けは厳禁、くすみの原因になる可能性が高い。(ポリマー施工車も同じ)
- 手洗いで洗車する。
- 店舗により価格差が大きく施工レベルにも大きな差があるため店選びが大切、通りすがりでの依頼は危険度大。
- 地下水をろ過して使用している店舗は避けたほうがよい、地下水はイオン濃度が高いため長期的には塗装を傷めてしまう。
- 30分以上は時間に余裕を持つ必要がある。
- 車を預けた場合人や車の出入りが多いので心配な場合がある。
3)洗車専門店で洗車する。
- 手洗いで洗車する。
- 1番コストも高いが1番安心して洗車をすることができる。
- 待ち時間が長かったり予約が必要な場合があり時間に余裕が必要。
- 地下水を使用していてもイオン交換機を設備しているところがほとんどなので水質の心配も無い。
- 車を預けた場合でも車両管理がきちんとしているので安心できる。
- 洗車機で洗車する。
- 手洗いに比べるとかなり安いコストでは洗車できる。
- 洗車内容的にはスタンドで行うレベルの上級店とほぼ同じと考えられる。
大きく分けるとこの3通り7種類になると思います。
日常の中で洗車を必要とする理由はいろいろあると思いますが、コストや時間を無視して1番いいと思われるのは洗車専門店での手洗い洗車だと思います。
2二番目ははDIYによる流水手洗い洗車でしょう、ただだし洗車の仕方しだいです。
洗車機での洗車も否定はしませんが、簡易なコーティングで表面が柔らかいものは避け硬いコーティングで洗車機対応のものを施工してからのほうがいいと思います、それと店舗選びは大事です。
スタンドでの手洗い洗車はご自分で手間をかけることがいやでなければご自分で洗車されたほうが無難だと思います。
1番洗車のご質問の中で多い手洗い洗車についてご説明いたします。
【洗車の道具とケミカル】
- 洗車用にはブラシ・タオル・手ぬぐいは使用しない様にして,マイクロファイバークロス・セーム皮・ムートンミトン等のなるべく柔らかい素材を選び2枚以上用意する。
- 拭き上げも洗車用と同じ。(ムートンは使用しない)
- スチームは出来ればあると便利。
- シャンプーは酸性のものと研磨剤入りのものは避ける、塗装を傷めたり細かい傷を入れる可能性が高い、中性または弱アルカリ性のものが好ましい。
- 台所用の中性洗剤は成分の界面活性剤が塗装にはあまり好ましくないものが多いので避けたほうが無難。
- ホイルクリーナーも酸性のものは効果が高いがリスクも大きいのでなるべく使わないほうがいい、ブラシも硬いものは避け柔らかいものを選ぶ。
- 鉄粉クリーナーや粘土は塗装を傷めたり傷をつける可能性が非常に高いので使用しないほうがよい。
- タイヤWAXは油性のものはひび割れの原因になりやすいので水性のものを使用したほうがいい、比較的価格に性能が比例する。
- ピッチ・タールクリーナーは溶かすタイプのものでなくふやかすタイプのほうが無難。
【洗車の環境】
- 埃の多いところや埃の多い日は避ける。
- 直射日光の強い時間や気温の高い時間帯は避ける。(氷点下のときも)
- 土や砕石のように水により汚れたしぶきが上がらないところを選ぶ。
- なるべく拭き上げの際に屋根下で出来るようにする。
- 時間に余裕が持てるときを選ぶ。
【洗車の方法】
- スチームやジェットノズルで大きな埃や土汚れを洗い流します、その際ドアのふちやトランク・ボンネットのふちも一緒に水圧をかけて洗い流します、流水洗車の際にごみが流れ出てクロスで傷をつけることを防ぐ為の予防です。
- 水が乾かないうちにスポンジ等にシャンプーをよくあわ立てたっぷり水を含ませながら円を書かないように縦横2クロスくらいの感じで1パネルずつ洗っていきます。
- この際高いところから順に低いところへと移動していきます、バンパーやサイドシェルなど低い位置はスポンジを変え専用のものにすると次回からの洗車の際に傷を目立つところに入れてしまうリスクを減らすことが出来ます。
- 気をつけていただきたいのはシャンプー開始場所が乾かないうちに作業を終了するようにすることです。
- スポンジに対してのプレス圧は極力かけず自重程度の力で洗い,こまめにスポンジをゆすぎながら洗うことで傷が入ることをかなり防ぐことが出来ます。
- 落ちない汚れがあっても部分的に強くこすることはやめ拭き上げ後に、超微粒子コンパウンド等を使用して軽く磨き取るようにした方がいいでしょう。
- シャンプーを流水をかけながらクロス等で洗い流します、シャンプーのときと同じで高いところから低いところへの順で下部は専用のクロスに変えてください。この際ホースの先は必ずクロスに対して上側に来るようにしてください。
- 洗剤の洗い残しがあるとくすみの原因になるのでよくよく洗い流してください。
- スチームやジェットノズルで洗剤の残りそうな隙間を洗い流してください。
- 車を埃になりにくく直射日光が当たらないところの屋根下や車庫に移動してください。
- 拭き上げクロスは乾いた状態ではなく一度水につけ多少水分がある状態にしてから拭き上げてください、この際も下部は専用のクロスを使うようにしてください。
- 細かい隙間等も出来ればエアーで吹いて水分を飛ばすようにしてください、水分が残っていてたれを起こしそのまま放置すると水ジミの原因になります。
- 自然乾燥をして乾いてしまう前に拭き取りを終了するようにしてください、イオンデポジットの原因を作る可能性があります。
読んでしまうと当たり前のことですがこのような注意点を守って洗車をしていただければ、専門店レベルの安全な洗車が可能になると思います。
大切なお車をぜひ楽しみながら洗車をしてあげてください。