コーティング剤はなにがいいのでしょうか?
車磨き研究所ではお問い合わせやご依頼を頂く際ユーザー様に限らず業者様からもこのご質問は1番多いのではないでしょうか。
現在市場で使用されている商品を種類別にご紹介いたします。
種類 | 特性 | 耐久性 | 耐スリ傷性 | 価格 |
ガラスコーティング | 撥水・親水・撥油 | ◎ | ◎ | 高~中 |
フッ素コーティング(テフロン) | 撥水 | ○ | ○ | 中 |
ポリマーコーティング | 撥水 | × | × | 中~低 |
光触媒コーティング | 超親水 | △ | × | 高 |
プロテクトフィルムコーティング | 撥水・親水・撥油 | ◎ | △ | 超高 |
ガラス+光触媒コーティング | 超親水 | ◎~○ | ◎ | 高 |
大体こんなところではないでしょうか。
特性について
撥水:ご存知のとおり水玉になり水が流れ落ちます。
・・・・・イオンデポジットができやすい為屋内駐車の車にはあまり適しません。
親水:幕のようになり水が流れます。
・・・・・イオンデポジットができにくい為屋外駐車の車に適します。
撥油:油分ですらはじくことが可能です。
・・・・・撥水の機能を持ちます。
ガラスコーティングの種類
種類 | 劣化耐久性 | 機能性 | 再施工性 | 価格 |
無機系 | 高い | ○ | 膜剥離が不用 | 高い |
有機系 | 低い | ◎ | 膜剥離が必要 | 低い |
無機系:専門店で施工している商品。
・・・・・・・車磨き研究所のほとんどの商品。(ハイモースコート・マーベラスフィニッシュスーパー・マーベラスフィニッシュ・エクセレントフィニッシュ・エクセレントライトフィニッシュ)
・・・・・・・スプレー式と塗りこみ式。
・・・・・・・ポリシザラン系・シラン系・シロキサン系・シリカ系(石英ガラス)
スプレー式:ポリシザラン系・シリカ系
・・・・・・・・・・細かいところまで施工が可能。
・・・・・・・・・・施工環境により仕上がりが大きく左右される。
・・・・・・・・・・重ね塗りにより膜厚調整が可能。
・・・・・・・・・・非常に硬い幕を形成する為ひび割れの可能性がある。
塗りこみ式:シラン系・シロキサン系・シリカ系
・・・・・・・・・・車磨き研究所のほとんどの商品。(ハイモースコート・マーベラスフィニッシュスーパー・マーベラスフィニッシュ・エクセレントフィニッシュ・エクセレントライトフィニッシュ)
・・・・・・・・・・施工むらが出にくい。
・・・・・・・・・・商品が豊富。
・・・・・・・・・・スプレー式に比べ施工環境に左右されにくく施工時間も短い為、価格も比較的安価。
有機系:専門店で施工している商品もあるがお勧めは出来ない。
・・・・・・・車磨き研究所では1種類。(マーベラスフィニッシュライト)
・・・・・・・塗りこみ式とバフ掛け式。
・・・・・・・簡易施工店ではほとんどこの商品。
・・・・・・・機能層が簡単に剥離するため定期メインテナンスが不可欠。
・・・・・・・シロキサン系・シリカ系をベースとする。
・・・・・・・DIY でも施工が可能。
・・・・・・・有機物の力で光沢や機能の調整が簡単な反面、劣化のスピードが速いのでポリマーに耐スリ性を持たせたもの程度の商品。
ポリシザラン:施工後シリカ膜を形成し非常に硬い膜となる。
・・・・・・・・・・・施工が難しく高い技術力が必要となる。
・・・・・・・・・・・車磨き研究所では1種類。(マーベラスフィニッシュスーパー)
・・・・・・・・・・・基本機能は親水性。
・・・・・・・・・・・メインテナンスは必要ない。
シラン:施工が難しく高い技術力が必要となる。
・・・・・・車磨き研究所では使用していない。
シロキサン:シリカと類以しているが別物でシランに化合物を加えSi-O-Siの分子結合で構成される。
・・・・・・・・・・いろいろな機能を付加することが出来る。
・・・・・・・・・・商品により性能の差が大きい。
・・・・・・・・・・車磨き研究所では1種類(ハイモースコート・エクセレントフィニッシュ・エクセレントライトフィニッシュ)
シリカ:石英ガラスの膜を形成し非常に硬い膜を形成できる商品もある。
・・・・・・いろいろな機能を付加することが出来る。
・・・・・・商品により性能の差が大きい。
・・・・・・車磨き研究所では3種類(マーベラスフィニッシュ・マーベラスライトフィニッシュ)
車磨き研究所のラインナップ
ハイモースコート
・・・・・超撥水・撥油
・・・・・シロキサン系のコーティング剤。
・・・・・フッ素とのW コートですがフッ素と分子結合をしている。
・・・・・膜硬度・耐久性・撥水力・撥油力共にコーティング界最強。
・・・・・メインテナンスの必要がない。
・・・・・価格は非常に高いが性能からすると安い。
・・・・・塗装が経年劣化しているクルマには施工できない。
マーベラスフィニッシュスーパー
・・・・・親水(完全なガラス膜形成までは弱撥水)
・・・・・ポリシザラン系のコーティング剤でナノ分子レベルのため非常に硬い厚い膜を形成する。
・・・・・フッ素とのW コートですがフッ素は完全なガラス膜形成までの保護膜なので約2ヶ月で剥離する。
・・・・・大手ブランドのプレミアム商品を上回るトータル性能。
・・・・・機材の材質を選ばないのでウインドウガラス以外なら施工可能。
・・・・・メインテナンスの必要がない(塗装部分に限る)。
・・・・・塗装が経年劣化しているクルマには施工できない。
マーベラスフィニッシュ
・・・・・マーベラスフィニッシュスーパーのスタンダード商品でシリカを主成分とする。
・・・・・大手ブランドのプレミアム商品並のトータル性能。
・・・・・機材の材質を選ばないのでウインドウガラス以外なら施工可能。
・・・・・使用状況や管理状況により親水促進剤でのメインテナンスの必要がある。
エクセレントフィニッシュ
・・・・・撥水
・・・・・シロキサン系のコーティング剤。
・・・・・フッ素とのW コートでフッ素の機能で強い撥水性を出している。
・・・・・大手ブランドのプレミアム商品並のトータル性能。
・・・・・基本的にはメインテナンスの必要はない。
エクセレントライトフィニッシュ
・・・・・撥水
・・・・・エクセレントフィニッシュのスタンダード商品でシロキサンを主成分とする。
・・・・・光沢性能は同価格帯の中ではぬきんでている。
・・・・・撥水基は摩擦剥離する可能性があるためメインテナンスの必要がある。
マーベラスライトフィニッシュ
・・・・・有機系でシリカを主成分とするコーティング剤。
・・・・・コストパフォーマンスを優先した商品。
・・・・・1年が限度の耐久性。
・・・・・メインテナンスは再コーティングとなる。
フッ素コーティング
・・・・・フッ素を主成分としたコーティング剤。
・・・・・密着性・膜耐久性・耐スリ性ともにあまり優れてはいない。
・・・・・ガラスコーティングが完成するまでの過渡期的商品。
・・・・・国産車ディラーではまだメインコーティング剤として取り扱っているところが多い。
・・・・・車磨き研究所では取り扱いなし。
ポリマーコーティング
ポリマー:本来ポリマーとはモノマーの重合体をさす。
・・・・・・・・ここでは車のコーティング剤として一般に使われているポリマーコーティング剤としての説明。
種類 | 耐久性 | 光沢 | 価格 |
無機系 | 高い | 高い | 高い |
有機系 | 低い | 高い | 安い |
これはあくまでポリマーコーティング同士の比較です。
無機系:モノマーが無機質のものだけを使用し製膜させる。
・・・・・・・専門店で施工されガラスコーティングとあまり変わらない価格。
・・・・・・・膜硬度・耐久性はフッ素コーティングとあまり変わらない。
・・・・・・・光沢・艶ともに高いが有機系のもののほうが優れている場合が多い。
有機系:主に石油系の材料を使用したものが多い。
・・・・・・・DIY での施工も簡単に出来る。
・・・・・・・膜硬度はほとんどなく耐久性も6ヶ月が限度。
・・・・・・・光沢・艶ともに非常に高くカルバナロウ配合WAX に近い。
・・・・・・・劣化しやすく劣化するとくすみやイオンデポジットの原因になる。
・・・・・・・酸に対して非常に弱いので雨や洗車だけでも劣化する。
・・・・・・・再施工の再には必ず古い皮膜を落として施工する必要がある(現実には施工店でもほとんど行っていない)。
車磨き研究所のラインナップ
無機系ポリマー
・・・・・取り扱いしておりません。
有機系ポリマー
【水性ポリマー】
・・・・・膜硬度はほとんどなく耐久性も3ヶ月が限度。
・・・・・光沢・艶ともに非常に高くカルバナロウ配合WAX に近い。
・・・・・劣化しやすく劣化するとくすみやイオンデポジットの原因になる。
・・・・・酸に対して非常に弱いので雨や洗車だけでも劣化する。
・・・・・基本的にはポリッシングを行い古い膜を剥離してからの施工をお願いいております。
【ポリエチレン配合焼付けポリマーコーティング剤】
・・・・・ポリエチレンを配合しポリッシャーで焼付け施工を行います。
・・・・・膜硬度はほとんどなく耐久性も6ヶ月が限度(管理状態により1年ほど持つこともある)。
・・・・・光沢・艶ともに非常に高くカルバナロウ配合WAX に近い。
・・・・・劣化しやすく劣化するとくすみやイオンデポジットの原因になる。
・・・・・酸に対して非常に弱いので雨や洗車だけでも劣化する。
・・・・・基本的にはポリッシングを行い古い膜を剥離してからの施工をお願いしております。
光触媒コーティング
光触媒コーティングとは?
・・・・・酸化チタンを原料とし紫外線を触媒とすることでセルフクリーニング性能を持つ。
・・・・・膜厚は0.1ミクロン以下なので耐スリ性はない。
・・・・・摩擦に弱い為日常使用の激しい車には適さない。
・・・・・密着性は製品により大きな違いがある
・・・・・意匠性は虹彩現象を起こしてしまう商品が多い。
・・・・・光触媒の専門知識がない施工業者が施工した場合、塗装を破壊してしまう可能性がある。
・・・・・1コートソリッドや塗装劣化のあるクルマへの施工は出来ない場合が多い。
・・・・・有機系・無機系の2種類があります。
・・・・・有機系のものは有機バインダーを使用するためにクルマへの使用は適しません。
・・・・・シングルコート・ダブルコート・ガラスコーティング混入タイプ・の3種類があります。
シングルコート
・・・・・光触媒は有機物を分解しますので別にアンダーコートの必要がありますが、アンダーコートもいずれ破壊されてしまう為車の施工には適しません。
ダブルコート
・・・・・アンダーコートとして非活性の光触媒をコーティングします。
・・・・・トップコートとして紫外線活性する光触媒をコーティングします。
・・・・・完全無機のコーティング層を形成する為酸やアルカリで劣化しません。
・・・・・虫の体液・鳥の糞・樹液・花粉・に対して高い防御能力を持つ。
ガラスコーティング混入タイプ
・・・・・光触媒を謳うコーティング剤に1番多い。
・・・・・混入タイプの場合膜の表面で大気に接する部分しか活性できないためセルフクリーニング性能はほとんどない。
・・・・・濃色車に施工するとほとんど光彩現象が起きる。
車磨き研究所の光触媒コーティング
特徴・建築用光触媒ではなくオンリークルマ専用開発品。
・・・・・他社酸化チタン結晶の1/10の結晶サイズの為光彩現象は起こさない。
・・・・・アンダーコートとトップコートのダブルコート。
・・・・・アンダーコートとして非活性の光触媒をコーティングします。
・・・・・トップコートとして紫外線活性する光触媒をコーティングします。
・・・・・完全無機のコーティング層を形成する為酸やアルカリで劣化しません。
・・・・・虫の体液・鳥の糞・樹液・花粉・に対して高い防御能力を持つ。
・・・・・摩擦に弱い為日常使用の激しい車には適さない。
・・・・・1コートソリッドや塗装劣化のあるクルマへの施工は要相談。
・・・・・使用頻度が低く洗車の回数を減らしたい方には圧倒的人気がある。
車磨き研究所のガラスコーティング+光触媒コーティングW コート
特徴・アンダーとなるガラスコーティングは親水性のもの意外には施工できない。
・・・・・アンダーとなるガラスコーティングは光触媒とのW コート用に設計されている為に光触媒単体でコーティングしたものと比べ約2倍の光触媒の密着性がある。
・・・・・アンダーとなるガラスコーティングが耐スリ傷性を持つ。
・・・・・トップコートの光触媒がセルフクリーニング性能を持つ。
・・・・・トップコートの光触媒が虫の体液・鳥の糞・樹液・花粉・に対して高い防御能力を持つ。
・・・・・トップコートのみの再施工も簡単に可能。
・・・・・1コートソリッドや塗装劣化のあるクルマへの施工も可能。
・・・・・価格は高いがほかのコーティング剤にはない高機能。
プロテクトフィルムコーティング
・・・・・ボデイ専用の透明なフィルムを貼りボデイを傷から守る。
・・・・・フィルムを張るので光沢や艶はあまり期待できない。
・・・・・飛び石や引っかき傷までも守れる可能性が高い。
・・・・・再施工の際その他のコーティングのように磨く必要がない。
・・・・・経年劣化や薬品・酸性雨に対して弱い。
・・・・・価格が非常に高価、ガラスコーティングの数倍。
・・・・・車磨き研究所ではお取り扱いはありません、ただいま導入検討中。
総括
このようにコーティングと言いましても非常に種類も多く機能もそれぞれで価格もだいぶ差が在ります。
一概にどのコーティング剤がいいかという結論はでません。
本当に単純に言えば高いものほどいいものですとなりますが、残念ながら世の中いい人ばかりではありませんので初めからハイエンド商品を進められた場合はおきお付けください。
まずはご自信がコーティングを施工することにより1番に何を期待しているのか?
2番目にどのような機能が必要なのか?
3番目にどこまでのよさんなのか?
を施工店の方に伝えいっしょにご自信にとって1番いいコーティングを探されることがいいのではないでしょうか!