親子で弊社をご利用頂いている元会員様であるお父様ですが、
駐車場内でお客様が前進中右側よりバックしてきた車と接触されてしまわれました・・・
つまり双方とも動いていた事故ですので基本的には50:50ですが、
相手方の後部側面への衝突ですので、
過失60もありかもしれません?
TEL頂いて保険内容を確認いたしますと、
車両保険には未加入・・・
つまり相手方への損害賠償は対物保険で賠償ですが、
ご自身の損害は過失割合分は自己負担となってしまいます。
ですので、
いつも言っている様にせめて車対車の車両保険だけは加入しておくべきです!
弊社にお持込いただくと、事故状況の話が変わってきて、
「僕は止まっていたと思うんだよね!」
確かにこれが事実であれば100-0事故の可能性は0ではなくなりますが、
衝突直前の停止は走行状態と判断され30:70位の判定にしかなら可能性も高いです・・・
しかし、
止まっていたかはまずは客観的証拠が必要になりますが、
証拠としての証拠能力順位は、
- ドライブレコーダーによる映像(相手方に装着されていても、物損事故は民事ですので提出義務はありません)。
- 同乗者や家族ではない完全なる第三者の目撃証言。
- 破損状態を検証しての事故シュミレーション。
となりますが、
今回の場合全てにおいて無理です・・・
と言うのは、
3においてオーナー様のフロントバンパーが擦れているだけでなく後方に押されていますから、
これは自車が前進中であったことの証明となってしまいます・・・
つまりOUT。
保険会社とやり取りが始まりましたが、当初事故処理担当は相手方の加入されているアクサが担当することになりました。
が、急転直下アクサに今後のアジャスター立会いの打ち合わせでTELすると、
「弊社事故対応が出来なくなりました、
実は弊社の保険更新されておらず未加入です・・・」
は???
初動していると言うことは加入していたからではないの?
となりますが、実は数ヶ月前に新車入れ替えをされていて、
入れ替え猶予期間が過ぎてしまっていたために保険料は払っていても、
更新がなされていないことになりますのでこの車自体は任意保険未加入となります・・・
ですが、実際には売却されてしまっている車には保険が掛かっていることになりますから、
他車運転特約を今の車に適応すれば?
も無理なんです・・・
新しい車の名義人が保険名義人と同一ですから他車にならない。
では何故保険会社は初動したのか更におかしい?
相手この事を理解していて、
事故直後アクサへの事故連絡の前にネットで更新手続きを済ませ、
事故時間を実際より1時間遅らせて誤魔化そうとした・・・
しかしこんなこと当然アクサも疑いますから、
お客様の加入保険会社である全労災に事故連絡時間の確認をして発覚。
これこの時点では詐欺未遂ですので保険会社は訴えませんが、
もし保険金支払いがなされた後に発覚していれば、
完全に詐欺となります・・・
日本の保険会社であればこうなっても保険金の全額返済で警察への届出はしませんが、
アクサのような外資系は間違いなく詐欺での刑事訴追と、
民事での損害賠償裁判を起こしてきます・・・
素人の下手な悪知恵は、
身を滅ぼします。
しかし問題はこれで相手方は任意保険未加入ですので、
本人からの直接賠償となりますが、
オーナー様自身も車両保険未加入ですから、
こちらの全労災は過失割合決定の交渉と、
損害金額の協定に従った相手方への賠償の支払いまでしか出来ません・・・
相手方が賠償金の支払いをしてこなくとも、
全労災には賠償金支払いの義務が生じますので、
その分をオーナー様に補填すると言うことは出来ないのです。
これがもしオーナー様が車両保険に加入なされていれば、
相手方からの賠償支払いが無い場合は、
全労災が仮払いを行い後に全労災が相手方と裁判等を行い徴収しますので、
オーナー様自身は賠償されなくとも何も心配をすることは無いのです!
くどいようですが、
今道路を走っている車の3割が無車検、
つまり自賠責の保障すら付いていません・・・
残りの7割の車の更に3割が任意保険未加入。
つまり実際事故が起きた場合にきちんとした賠償が受けれる可能性のある車は、
たったの40%と言うことです・・・
保険賠償能力の無い60%の車の年齢分布は10・20・60代以上と、
年齢層では低所得者層が大半を占め、
30・40・50代の場合はニート・無職・輩こちらもいわゆる低所得者ですから、
自費賠償能力自体に疑問?
今回仮に弁護士特約を使って裁判を起こし判決出ても、
この段階では強制執行能力にはいたりません・・・
そこで最後の手段として、
公正証書を取ることで強制執行権を得ることが出来ますが、
日本の法律は弱者保護のため最低生活費(結構高額を認めています)を超える、
余裕資産からの強制徴収しか出来ませんから、
この様な経済弱者ですとまず賠償金の徴収は無理です。
保険会社曰く、
「仮払いで損害補填したものの殆どは、
以降相手方から徴収することは出来ていません・・・」
だそうですよ。
とそんな状況ですから、
何時もの如く保険修理規定での修理をしてしまうと、
オーナー様ご自身の負担が大きくなられてしまいますから、
今回は板金塗装も弊社ガラスコーティング補修も最小半範囲に留めます。
但し、料金算定の内容は保険使用時の方法をとり、
保険使用修理でのMAXの見積もりにしたがって全労災側は賠償金提示を行いますので、
実修理金額と請求金額に30%程の差額が生じてきますので、
その分オーナー様のご負担を減らせることになります!
この際施工金額見積もりを、通常のお客様提示方法での積算となってしまいますと、
それが実際の損害金額として認定されてしまいますので、
この方が実質的には損です・・・
損害範囲はフロントバンパー&ナンバープレート類ですが、
バンパーは変形・割れもありますから本来ならば交換ですが、
今回は何とか補修で修理いたしました。
よって弊社でのガラスコーティング補修も、
保険であれば隣接パネルである左右フロントフェンダーまでとなりますが、
フロンとバンパーのみ再施工とします。
今回の損傷は、フロントバンパー右~中央付近まででしたので、
交換でなく修理の場合でも本来は色も全面塗装しますが、
少しでも負担額を軽減するために、
色は暈しでクリアは全面吹きとしていますから、
当然バンパーは脱着しての作業です!
但し、
この修理方法は本来は行いません・・・
と言うのも、変形・我を起こしているPPを専用パテや接着剤で補強・修正しますが、
これはいずれ縮という事が起こりますので、
この様な修理方法をとった場合は期間関係なくノークレーム条件となってしまいます・・・
ですが、このお車も既に9年経過車となっているため、今後そう長くはお乗りにならないとの事で、
この様な条件でOK頂きました!
再塗装後ではありますが、
やけにバンパー左側に傷あります・・・
ポリッシャー傷以前にペーパー傷ですね。
恐らくはクリアを吹いた際に物咬みを起こし、
その物の除去の為にペーパーを当てたのでしょうが、
その後のポリッシャー処理が甘かった為にペーパー目が残ってしまっていたのでしょう・・・
これでは完全な修理をしたとは言えませんが、
弊社提携の板金塗装屋さん私が知る限りでは長野県内では一番設備も腕も良いのですが、
それでもこの程度のことは日常的にあります・・・
プロなのにどうして?
なのですが、弊社のような磨き屋と根本的に違うのが照明設備なので、
手を抜いているのではなく見えていないのです・・・
それでポリッシングも板金塗装屋さんの磨き目的が柚子肌の肌調整ですので、
どうしても研磨自体が粗いものとなってしまいます。
で、
私なら気が付くバフの振動による傷残りも気が付きませんし、
傷を見る角度も判っていませんし、
照明環境も色味を見るための目的のものですから磨き残しも見えないのです・・・
再塗装なので保険基準の磨きで、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”似て磨きを行いましたが、
意外としっかりペーパー目残してくれていました・・・
これがまだスチールパネルであればそれなりに頑固にもいけますが、
PPとなると熱はこもり易いわ、
パネル自体が軟らかいわで、
倍くらいは時間消費してしまいましたけれど、
何とか磨きあがりました!
1パネルで意外と時間消費しちゃいました・・・
Vokswagen フォルクスワーゲン ポロ TSI(6R)
事故修復ガラスコーティング終了
お金のことなのでなんなんですが、
正直お車の状態はかなりヘビーと言えます・・・
傷事態はさほど目立つほどではありませんが、
大きな鉄粉の食い込みがかなり目立ちます。
大きなものはマッチの頭くらいあって、
既に完全に酸化して鉄板まで刺さっているため、
黄色く点々としてしまっています・・・
事故修理のときにもお聞きはしていますが、もうそれほど長くは乗られないとの事でしたが、仮に後2~3年乗られるご意思がおありでしたら、
本当はこのタイミングでせめて鉄粉除去だけはされたほうが良かったのでは?
とは思ってしまいます。
今の状態では見た目も良くないですし、
これだけ鉄粉付着していれば洗車で傷も入りますし、
現状鉄粉酸化で黄色く変色している部分も拡大しますし、
更にそのような部分が増えていってしまいますから・・・
とは言え、既に定年退職され年金とアルバイト代の収入となられているそうですので、
確かに余裕は無いでしょうから、
あえてご進言もいたしませんでした・・・
今回の事故は所謂不注意によるものと思いますが、既に私も以前に比べ注意力落ちていますし、とっさの判断・動作も緩慢になっていると自覚してきていますので、今後のことを考えればやはり車両保険の車対車だけは入られておいたほうが良いと思います。
仰っていた様に、事故は相手は選べませんから。
余裕があればドライブレコーダーも検討してみてください。
今保険で費用保険会社負担で付けれる特約つきのものもありますので。
今後も、運転重々お気をつけください。
早い事故解決を願っております。
この度はありがとうございました。
PS:取り付けし忘れました、ルーフアンテナ日曜日にヤマト宅急便にてお送りいたしました。
申し訳ございませんでした。
会員クラス | 会員期限切れ失効中 |
---|---|
車輌クラス | M |
コーティング | |
磨き | |
オプション | |
外注施工 | 外注施工1=板金塗装(フロントバンパー) 外注施工2=部品交換(フロントバンパーグリル上部&下部・ナンバープレート&ベースプレート) |
施工料金 | 事故賠償示談中のため非公開 |