名古屋のプレミアム会員様昨年新たに購入されたお車で、
既にこのタイミングでのご入庫を昨年ご予約いただいておりました!
正直初めて見るお車ですし、
存在すら知りませんでした・・・
ご夫婦で弊社をご利用いただいておりますが、
4台お持ちのお車の全てがルノーなのですけれど、
ご夫婦共にお勤めはさる国内自動車メーカーです。
自社の車にはまったく興味が無い様なのですが、
実際弊社のお客様方には自動車メーカーお勤めの方多くいらっしゃいますけれど、
不思議なことに皆さん自社のお車にお乗りの方は一人もいらっしゃいません・・・
つまり自分たちが開発・製造していながらその車にまったく魅力を感じていないと言うことになります・・・
なのに何故そこに勤めているのか?
生活の為ということになりますから、
私の考え方からすると仕事に熱意は無いでしょうねー
今回お持込の際に、昨年再施工させていただいた奥様のカングーと共においでになりましたが、
到着されるなりいきなりぶちきれモードで恫喝されてしまいました・・・
そのカングーの不良施工と言うことで、
ヘッドライトカバーのプロテクションフィルムの角(3~5mmの浮き)と一部水泡残り、
コンパウンドの焼き付きのだま、
サイドミラーのガラスコーティング剤の拭き残し等でしたが、
確かにどれも私の責任ではあります。
プロテクションフィルム以外は私の完全なる確認ミスです・・・
但しプロテクションフィルムに関しては、
どうしても糊の接着力を超えるテンションが掛かる部分が浮く可能性は0にはしがたく、
そのため貼り込み後一晩温度変化をかけることで浮きを確認して修正をかけるのですが、
修正のを行った部分とは違う部分が浮いていましたので、
今回浮いた部分にテンションが集中してしまったと思われます。
水泡状のものは、
貼り込みの際の微量に残った空気とスムーザーが、
時間経過と共に一箇所に集まってしまったものと思われます・・・
これらは普通に言って頂いても当然修繕補修の対象になりますので、
責任を持って直させて頂くのですが、
逆に今回のように感情的に恫喝されてしまいますと、
長くお付き合いをさせて頂いてきていながら見えなかった性格を見てしまったとの、
今後の危険性を感じてしまいますので、
全施工を除去し施工料金を全額お返しさせて頂くという解決方法により、
今後の危険性を回避すると言う選択肢が強くなってしまいます・・・
この選択がベターな選択かは?
ですが、
ディティーリング業界はクレーム産業とも言われるほど、
悪意的なクレームにより、
経営危機に陥ったり実際に弊店に追い込まれている店舗も多くあります・・・
お恥ずかしい話ではありますが、
弊社も過去に数人の方から法外な修理・賠償費用の要求を受けたり、
エンドレス的に再施工を求められたり、
毎日のように数時間の苦情TELを繰りかされたりと言う経緯がありますので、
どうしても危険と認知してしまうと今後の継続的お付き合いを絶つ方向の選択をしてしまいます。
1時間近くお話をさせて頂く中で、
感情的になられていた怒りも落ち着かれて、
冷静にお話をさせて頂けるようになり、
私も本音をお伝えできるようになったところで、
「こうなること、この車の施工もしたくないですね?」
と問いかけられましたので、
「100%を目指し、手抜き前提では決して施工はしていませんが、
正直今回のような勢いで苦情を言われてしまいますと、
やりたくないと言う気持ちは正直あります・・・」
「お客様が望まれるクオリティーと頑張っても出来うる限界のクオリティーに解離がある場合に、
同じことがおき得ますからそこのご理解をいただけるかと言う事が判断となります。」
等々話し合い、
カングーは責任を持って修繕・補修をさせて頂き、
但しこの場では無理ですので後日再度お持ちいただく事をご承認いただき、
今日からお預かりのお車も出来うることは精一杯させて頂きますが、
いかにせよお車は古く程度も劣化が進行していますので、
出来うることに限界があることをご理解いただきました!
カングーに関しましては、
京都店でのお持込のほうが短距離となりますので、
1泊で観光をかねてご来店いただきと決まりましたが、
その後京都店のオープン日程がずれ込むことが決定してしまい、
ご提案いただいた日程確保が無理なので、
月を替え6月以降で京都在店カレンダーでご検討を頂く提案をさせて頂きます。
うまく日程がはまることを願っています!
いかにもこの時代的フランス車の内装配色です!
このセンスはフランス独特のものですが、
アンニュイと言うかパステルな感じがフランス人は好みなんでしょうか?
実際この車は新車時日本では150万円弱で売られていたようですけれど、国産同価格帯の車種と比較した場合には、
相当装備は貧弱でこのお車自体エアコンも付いていません・・・
弊社にも2CV・アングリアとエアコンレスありますが、何十年もエアコン付きに慣れてしまっていますから、
実際苦痛にならずに乗れるのは10~4月までの季節限定車ですね。
又エンジンも相当非力で58PSしかありませんが、
確かに車体重量は850kgとかなりの軽量ですけれど、
街中ちょこまか乗るには苦にならないでしょうが、
高速や峠道ではかなり苦痛感あるでしょうねー
これもフランス車の特徴ですが、
変わった質感と柄・色合いのファブリックシートです!
但しシート自体の作りは、
サポート生も低く質も良くありませんから、
ドイツ車のように長距離移動でも腰に負担がすくなくと言うことは期待出来ません・・・
私が思うに多くのフランス車は、
車としての絶対性能や機能的居住性を求めたものではなく、
低価格でお洒落感を最優先に作られているような印象です!
ですので弊社のお客様を見ていても、
ドイツ車乗りの方は一切興味を示しませんし、
同じラテン系であるイタ車乗りの方でも興味をもたれる方は半数くらい、
英国車党の方もやはり殆どの方は興味は示されません・・・
この当時までのフランス車は世界的販売戦略と言うより、
ある意味徹頭徹尾自社のポリシーで車を作っていたともいえるかも知れません!
私自身も決して嫌いではないのですが、
かといってお金を払ってまで買うかと言うとNO、
弊社に3台ありますが、
乗って出かけようと思うかと言うとNO、
否定もしませんがやはり好きとは言えませんねー
やはり弊社のお客様方を見ていると、
性格・ファッション・思考方向などで大体お好きな車のナショナリティー決まってくるように感じます!
多分それって、車に求める要素に違いが出るのでしょうねー
中には、
輸入車に乗っていることで自分を偉く見せようなどと言う、
勘違いな人もいますけど・・・
今回モール周囲やエンブレム周りなどに、
黒ずみ(水垢・WAXかす等)が気になられるとのことで、
ウインドウモールは全てと、リアエンブレムとフロントフェンダーサイドウインカーの、
“黒ずみ汚れ落とし”のご依頼を受けました!
新しい車でもポリマーやWAX等を使用していれば1年程度でも黒ずみは起きますし、
ましてやこの様に年式が古い車ですと、
モール類の強化ゴムやPP等の経年劣化によってもそれら素材が溶かされることで、
黒ずみ汚れは出来て行きます・・・
特に屋外駐車ですと、
雨水のPHと紫外線の影響を受けよりモール類の成分が溶け出し固着することとなりますが、
洗車時のモール内部への水分残留も繰り返されれば劣化は促進されます。
ですので、
出来うる限り洗車時にはリブに入り込んでいる水をエアーで抜き取ることでかなり防ぐことが可能になります!
洗車環境的に難しい方は、
電池式のブロアーでも買われたらどうでしょうか?
黒ずみ落とし後は一応綺麗にはなりましたが、
いかにせよ強化ゴムモールの劣化が凄く、
黒ずみ落としの溶剤を水で中和後拭き取りを行うと、
今度はゴムモール自体が解けてクロスに黒く付着しそれがリブに黒く付着する・・・
乾燥させても同じことが繰り返されてしまいますので、
正直いたちごっことなってしまいますが、
何とかゴムモールにクロスが当たらないようにゆっくりと作業していきますが、
それでもお引取り時オーナー様確認では数箇所指摘を受けてしまいました。
実際ここまで劣化が進んでしまっているものは、
モール交換の必要がありますので、
交換時に一緒にやるのが一番ベターでそのようなご提案も頂きましたが、
現車確認して頂かない限りガラス屋さんでの工賃も判りませんので今回はこの方法は見送りとなりました。
オーナー様のお話によると25年ほど経過しているお車だそうですが、
それにしては鉄粉の付着は軽度です!
購入された際に磨きは多少されている話だったそうですので、
この1シーズンでの付着と思われますが、
そう考えた場合では結構付着量多いと言えます・・・
しかし、
名古屋市内でマンションにお住まいでの駐車場賃貸で4台分の維持経費は馬鹿になりません・・・
このお車はカーポート付き駐車場を確保されたそうですが、
当然その分お高いでしょう。
都市部で複数台数所有するには、
戸建住宅でも田舎と違い何台もの駐車スペース確保は無理ですし、
月ぎめ駐車場も田舎のような賃貸料ではないでしょうし、
実際家のオネイのマンションは自転車すら月300円とられるそうです・・・
ですので、
京都店では工場スペースも限られていますし、
屋外のスペースも2台が限界ですので、
近隣の大型店舗が貸し駐車場やっていますが、
おいそれとは借りることも出来ませんから、
代車は軽自動車のバンのみ位しかランニングコスト掛かる為ご用意できないかも?
先日も長野店の動力ブレーカ工事に来た大阪の会社から聞くところによると、
弊社京都店のある地域は犯罪発生率ではダントツの日本一だそうで、
確かに昔から危険輩地区だったところに、
東南アジア・中央アジア・中近東・アフリカ人の、
ほとんど犯罪組織のようなものが大量に進出してきていて、
防犯セキュリティー無しではいつ強盗に入られても不思議は無い状態だそうで、
現在弊社が契約・取り付けする防犯システムをお話しましたが、
「それなりに警戒はするでしょうから、被害確率は下がりますが、
完璧ではないですね・・・」
とのことでしたが、
これでも初期費用50万ランニングコスト月7.000円も掛かるのに・・・
これでも不足となれば、
後は警戒訓練済みのドーベルマンでもガードドックとして配置しますか!
今1匹ただで訓練所から頂けるそうですが、
これもえさ代のランニングコスト掛かりますかねー
磨き前ボンネット酸化ピンホール
前後バンパー以外は確実にオリジナル塗装ですが、
有色塗料にクリアを練りこんだ1コートソリッド塗装ですが、
今回はそれがどうやら仇となりそうです?
確かにクリア無しの1コートソリッドですと、もうこの経年ですと、
チョーキングで確実に塗装としては死亡状態でしょうが、
クリア練りこみソリッドは又別の問題を露呈させます・・・
コストの問題はあっても、
やはり乗用車はせめて2コートソリッドで塗装すべきです!
車検証を見る限り、フランスで登録され使用過程車として日本に大分前に並行輸入されたと思われますが、
フランスで恐らくこの車種を買われるのは所謂庶民階層ですからまず露天駐車だったでしょう・・・
日本でもよほどの好き物で無い限りは車庫持ちの富裕層では購入しないでしょうから、
やはり露天駐車だったと思われますので、
既にトップ部分は剣山で突かれたかのように、
酸化によるピンホールとイオンデポジットクレーターに覆い尽くされています。
傷もハンドブラシで擦って洗車していたでしょう?
位の凄いことになっています・・・
オーナー様は、少しでもこれから改善が成されるのなら、
03スタンダード磨きコースでもと仰いましたが、
全てのダメージ深度が相当深いですので、
極端な改善は期待できないと思われましたので、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”にして頂きました!
下手に、
「03磨きコースならその分改善は望めるかもしれません!」
等と説明してしまえば、
「説明と違う・・・」
となりかねませんので、
無難な選択にして頂きました!
とにかく傷が凄い、
乗用車レベルと言うよりは、
現場車・トラックといった感じ・・・
塗装表面劣化も凄く、
既に艶は何も無くマッド塗装といった感じ。
しかもそれを出鱈目に磨いてあるので、
ダブルアクションポリッシャーの回転が止まって出来る、
引きずり傷が深く付いています・・・
ここまでの状態ですと、
磨くと言うより削ると言う表現のほうがあっているかも?
さすがにここまでのもの磨くのですから、
仮に部分的に塗装が飛んだとしてもクレーム除外とさせて頂けなければ、
とても怖くて磨けません・・・
兎に角、
コンパウンドが絡み焼きついて行ってしまいます・・・
そうなりづらいコンパウンドも用意はあるのですが、
この手のコンパウンドは軟らかい塗装用ですので、
この様なカチコチに収縮劣化してしまった塗装では、
使い物になりません。
研磨力を優先するとどうしても塗装が熱を持ち、
塗装の滑り性が無いですから、
コンパウンドが絡み焼きつくを繰り返しながら徐々に磨いていくしかありません。
そのため、このお車の車格はSですが、
磨きに掛かる時間はXクラスと変わらない・・・
完全な赤字仕事となってしまいました。
さすがに剣山のような酸化痕は殆ど残っていますが、
イオンデポジットクレーターは殆ど除去できましたし、
艶も戻ってきています!
しかし再度の磨きのご依頼を頂いても、再施工は、
5割程度の割り増しを頂かない限り施工は無理です・・・
が、
弊社システム上、
そのような個々の状態に合わせての、
割増料金システムは存在していませんので、
現実的には弊社でお受けできる最後の施工となります。
確かに非常に懇意で長くお付き合いのあるお客様の場合、
過去特別な施工をしてきていることはありますが、
そのような場合は完全ノークレームで料金もやってみての言い値となりますから、
本当に特別のお客様で完全に信頼関係が成立している場合に限ります!
RENAULT ルノー トゥインゴ パック(GF-06D7F)
磨き&ガラスコーティング&オプション施工終了
正直このお車にここまではまるとは思いもよりませんでした・・・
お持込時奥様のお車のクレームで恫喝をされた際に、
「この車やりたくないでしょう?」
と言われた際に、
やめておけばよかったと言うのは正直な感想です・・・
磨きでも、黒ずみ落としでも、精一杯の事をしても何を言われるのか?
と言う恐怖にさいなまれながらの施工は、
恐怖感で仕事しているだけで気持ちが入りませんから、
仕事していても楽しくありません・・・
何時もは逆にこの様にヘビーダメージのお車の場合、
施工が進むにつれてはっきりとした変化が見て取れますから、
逆に楽しくてはまれるんですけど!
今回のコーティング選びはオーナー様は始めは、
ザイモールWAXを望まれましたが、
弊社のシステム上割引がオプション割引の適応になってしまうことをお伝えしますと、
会員の全体施工割引が適応できるガラスコーティングに切り替えられ、
過去数回施工経験のおありの、
“マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング”に変更されました!
正直この様に古いお車で、
モールも劣化しておりその内部には不純物蓄積している状態で、
更にWAX等を掛けてしまえば、
更にリブ内部に溶けたWAXかすが詰まっていきますから、
堂々巡りになってしまいます・・・
今回はお引取り時にクレームにはなりませんでしたが、
黒ずみ落しを行ったリブの隙間に黒い線が残っているの等のご指摘はありましたけれど、
それを拭き上げしようとすると劣化したモールから又汚れが移ってしまうのを見て頂き、
これ以上どうしようもないことを納得頂きました!
剣山状のピンホールも磨き上げてもまだまだ深度があることもはっきり判りますので、
これもこれ以上にすることが出来ないことをご納得いただけました。
艶に関してだけは、
ご自身の予想を超える艶の復活が出来ていたとのことで、
ここは大満足をいただけたご様子です!
この職種の殆どの作業は、
完成形の基準と言うものは個々の感覚に依存していますから、
変な拘りや極端・過度の期待感をもたれてしまっていると、
必ずクレームの餌食になります・・・
この様なことを出来る限り回避するには、
事前説明が重要ですが、
残念ながら全てを説明しえる時間はとても割けません。
施工の全体金額にもよりますが、
普通は2~3時間が限界でしょう。
この間のお客様の言動や表情を見て、
怪しい危ないと感じたら欲は捨てて施工をお断りする勇気は施工店側も持つべきと今は思います。
実際過去この様な印象を受けつつもお受けした施工では、
ほぼ100%数人ではありますが大クレームに発展したり、
2chでバッシング受けたりしましたからねー
この度は、確かに私の施工ミス・点検不足による見落とし等があるかなでのご依頼でしたので、双方共に疑心暗鬼の中でのご依頼・施工となりましたが、私なりには誠意一杯の施工を心がけたつもりです。
但し、不良施工に関しては確かに施工側に落ち度はありますが、決して悪意を持ったり手抜きをしているわけではありませんので、あまり強行に攻め立てることは、施工者側も警戒感を強め逆に跳ね除ける方向に行きやすくなります。
言うべきことは当然言うべきですが、客だからという高所的態度の苦情は、職人の世界ではプライドに泥を塗られた的反発心も芽生えますので、大人の態度で大人しくきちんと伝えたほうが、受ける側も素直になれます。
今後の奥様のクレーム補修の予定ですが、京都店のオープンがまだ完全な日程決定が難しく、滞在期間も曖昧ですので、京都店であれば6月15~16日が一番堅いと思われます。
長野であれば、やはり6月1~2日か6月29~30日の日程が堅いと思われますので、ご検討ください。
今後のこちらのお車の施工に関しましては、お引渡し時にもご説明いたしましたように、通常料金での施工はお受けできませんので、仰っておられたように地元の施工店さんにあたられてみてください。
色々ありましたが、とりあえずはご満足頂けた事に安堵しております。
この度も、ありがとうございました。
PS:クレーム来店の交通費負担等はいたさないことはご承知おきください。
GWのフランス旅行お気をつけていらしてください。
会員クラス | プレミアム会員 |
---|---|
車輌クラス | S |
コーティング | |
磨き | |
オプション | |
物販 | シリコンオフ100ml=サービス |
施工料金 | 138,024円税込み(プレミアム会員新規施工車両割引―15%・代車使用なし割引―5%・淡色車割引磨き―5%・輸入車割り増し磨き+10%・ソリッド塗装割り増し磨き+10% 適応) |