
マスキング終了
約2週間前に❝鉄粉クリーニング❞をされた京都市内のお客様ですが、
2回の鉄粉クリーニングでは塗装面のざらつきは完全に落とせず、
このお車を大変気に入られているとの事で、
かなり予算的にはきついご様子でしたけれど、
4月中に完全にざらつきを取りたいとの事で、
今回❝磨き&ガラスコーティング施工❞でご入庫いただきました!
本来でしたら、
初回ご来店の際にそのようなご案内をするべきだったのかもしれません?
が、
オーナー様の問い合わせ施工希望は鉄粉除去でしたので、
敢えて高額になる施工をご案内するのは弊社スタンスとして金取主義と思われたくないとの考えから、
オーナー様から、
「この状態を完全にするには何を施工する必要がありますか?」
「MAX予算はこの位迄なら大丈夫です!」
みたいなお話が無い場合は、
敢えて弊社からより施工費の高いご案内は殆どいたしません。
このスタイルが良いのか?
悪いのか?
の是非は判りませんが、
根本的に何が施工に必要なのか?
の判断は=施工費になりますので、
価格は置いておいた話として、
「これをこうするには何をした方が良いですか?」
という予算を置いておいての施工レベル(必要な)のお話でない限りは、
基本的には弊社から施工提案は殆どいたしません!

鉄粉クリーニング中
2週間前に鉄粉クリーニングした時と同じくらい準備洗車の❝鉄粉クリーニング❞で、
まだ鉄粉は溶け出します・・・
とはいっても側面は鉄粉の溶けだしは殆どありませんから、
以前の施工も無意味ではなかったとホッとします!
オーナー様は、
「うちの辺りは鉄粉飛散のリスクはないと思う!」
と仰っていましたが、
意外にあるかもしれませんし、
週末しか乗られずカーポートに駐車していますから、
その間に黄砂や花粉その他の飛散・付着はあるでしょうから、
完全クローズ車庫のですら1週間すれば埃は乘っていますから、
地域性はあったとしてもカーポートではリスクが低いということでもないのかも?

磨き前=ボンネット傷

磨き前=ボンネット膜厚
鉄粉クリーニングの際は,
膜厚や傷の確認はしていませんでしたが、
今回は磨きでのご入庫ですので確認をしてみると、
この時代の車の膜厚としては,
1/2~2/3位しか膜厚は無く、
最も厚いところで100μ程度薄いところでは70μ台しか残っていません・・・
オーナー様は前オーナーは何もしていなかったと思う?
と仰っておいででしたが、
相当ハードな磨きを数回行われている感じです・・・

磨き前=側面傷
この残存膜厚ですと、
今後リセットのための磨きはほぼ不可能ですから、
10年以上維持するためには,
全塗装orクリア塗装をする必要が出るかもしれません?
今回傷の状態もかなりハードで、
ボディ全体に線傷で埋め尽くされていますが、
特にボンネットに関しては、
細かなピンホールも多数出来ておりますから、
完全な状態にするには04磨きコースが必要ですけれど、
膜厚的に02磨きコースが限界です・・・
ということで、
❝02スタンダード・ソフト磨きコース❞といたしました!
それと今回オーナー様と意見が食い違ったのが、
このお車に使用しているクリアです。
弊社が会員となっている塗料メーカーの塗装内容を確認するサイトでは、
使用しているクリアはスパーファインコートとなっていますが、
オーナー様の主張は通常クリアとの事で、
それにより施工価格も違ってきますし、
磨き方から使用する資材も変わってきます。
つまり選択を誤ると、
磨きの仕上がりに大きく影響が出てきてしまいます・・・
恐らくは特殊塗料であるスーパーファインコートとしての施工となると、
施工価格が結構高くなることへの抵抗からと思われますが、
塗料メーカーサイトは塗料供給しているメーカーが、
塗装屋さんの塗料選びや配合をするための情報サイトですから、
まずこれが間違っていることは考えられません。
結局は奥様のご意見で、
判断をお任せ!
との事で、
特殊塗料対応で磨き施工することとなりました。
この様な基本的なことで意見が食い違うと、
疑われているみたいで施工テンションダダ下がりしてしまいます・・・

磨き終了=ボンネット傷残り

磨き終了=ボンネット細かなピンホール残り

磨き終了側面=傷&ピンホール残り
やはり磨いた感触では,
クリアはスーパーファインコートだと確信しました!
本来02スタンダード・ソフト磨きコースは程度良好使用過程車向けの磨きですから、
ガツンと入っている傷やピンホールの除去までは出来ませんので、
バフからゴツゴツした感触が伝わってくるような、
表面状態の完全リセットは出来ませんが、
そうはいってもかなりの改善ができたと思います。
磨きが進行するにつれ、
塗装色が薄くなっていくように見えますけれど、
これは紫外線や付着物で傷んだクリア表面が除去されることで、
クリアが透明になることにより、
本来の塗装色に戻ったということです!

磨き&コーティング施工終了
NISSAN ニッサン セドリック 2.0クラッシックSV(GF-Y31)
磨き&コーティング施工終了
久々にこの位の年式の車を施工しましたが、
楽しい面とやりずらい部分と微妙?
楽しいのは、
意匠性が格段に変わっていくことや、
素材自体や車作りがコストダウンされていませんし形状も単純ですから変に警戒する必要ないことですけれど、
あくまでオリジナルが維持されている場合ですけど!
カスタマイズされていたり再塗装(補修)されていたりですと、
カスタマイズはお断りですし、
再塗装はレベルによりけりですねー
やりずらいのは、
今回のお車のように以前かなり膜厚を消費していると、
リセットするにも何処までが限界(許容範囲)なのかの見極めをしながらなので、
結構怖いです・・・
この年代の車の多くはファーストオーナー時代から現所有者まで、
WAXorポリマーで管理されてきている可能性が高いですから、
クリアと一体化した付着物やそれが進化したピンホールができているため、
コンパウンドが絡みやすく都度絡みを除去しながらとなるため、
かなりのストレスになります。
これはコーティングに於いてもクリアのコーティング剤の吸い込みが激しかったり、
ほとんど吸い込みをしなかったりとか、
個体差が激しいためメーカーのマニュアル通りではダメで、
状態確認をしながら如何コーティング施工するかを考えながら恐る恐るの施工となります・・・
オーナー様は今後のまだ長く維持されたいとの希望のようですので、
本来はミディアムランク以上のコーティングを残存させて、
ポリッシングが可能なコーティングを選択されるのが最良ですが、
今回の施工自体が鉄粉クリーニングでは処理できないざらつきを、
処理されたいという、
予定されていなかったイレギュラー施工ですから当然予算はタイトです・・・
ですので今回ご予算的に施工可能なコーティングは弊社の最もリーズナブルなランクでの施工となりますが、
このクラスでの施工は20年ぶり?
オーナー様は恐らく今までDIYでのWAXで管理されていたと思われますので、
撥水機能をお望みだったと思われますが、
昔からあるいわゆる撥水角(接触角)に拘ったガラスコーティングは、
オーナー様がカーポートであることを考えると弊社ではお勧めはせず、
親水性の❝マーベラスフィニッシュ❞の一択となります!
ご予算に拘る必要がなければ、
超撥水・撥油・滑水機能の現在一番リスクの低い撥水意匠性のコーティングも選択可能ですが、
これらのコーティングはスーパープレミアムクラスになってしまいますから、
実際ご選択されるのは長野店の会員様くらいですねー
今回施工のマーベラスフィニッシュは、
ガラス繊維素を主成分とする所謂ガラスコーティング系となり、
メーカーの促進耐候試験による耐久は1年となります。
このコーティングは基本的には1年毎の再施工を前提とするか、
完全車庫保管で年間数千キロしか乗らいお車を対象としています。
このお車のようにカーポートで週末のみ使う場合では、
過去実績では3年くらいの機能維持されている方も複数いらっしゃいますから、
寿命はオーナー様の管理のスキル次第?
となりますかねー
短期の間に2回もの御入庫をいただき、ありがとうございました。
久々にネオクラッシックを施工させていただきましたが、新車と違い考えながらの施工でしたので、楽しかったです。
お引き取り後奥様よりわざわざTELまでいただき、ありがとうございます。
又、お土産までいただきまして、恐縮です。
今後はこのようなお気遣いは結構ですから、気軽にご相談下さい。
本来の塗装色に戻り、傷やピンホールは残っていますが、劇的にリセットはできておりますので、何とかこの状態をできるだけ長く維持してください。
PS:ねっとりした感じは、1回洗車をすればすっきりすると思います。
奥様よりわざわざご連絡をいただきまして、ありがとうございました。
会員クラス | 既存のお客様非会員 |
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車輌クラス | クラスM |
コーティング | |
磨き | |
施工料金 | 148.304円税込(耐擦り傷塗装割り増し磨き+20パーセント 適応) |