4月に施工させて頂いたばかりの、
弊社建築事業部取引先社員様ですが、
僅か4ヶ月弱で悲惨な状態になってしまいました・・・
ので、
少しでも改善をなさりたいとの事で、
メンテナンスでのご入庫です!
このお車新車納車時、
納車前のディーラー保管時に、
既にイオンデポジットクレーターがトップに形成されてしまった状態で弊社に入庫されましたが、
当然クレーターですから既にクレーター状に塗装が侵食されてしまっていますから、
新車施工用の01スタンダード・ソフト磨きコースではクレーターは残ったままとなってしまっておりました・・・
弊社からのお引取りはGW始まりの頃でしたので、GW中はある程度ご使用もされたのでしょうが、お仕事がハウスメーカー営業ですので、消費税駆け込み受注も相まってその後殆んど乗られる事もなく、
ご自宅で露天放置となってしまっていたそうです。
ガラスコーティング施工直後からこの状態で、
さらには一番ダメージを受けやすい黒ですから、
今年は極端に花粉が酷いので一気にコーティングはダメージを蓄積して行ってしまったと思われます・・・
この様な管理状態になることは事前にも予想されていましたので、
「施工から1ヶ月を経過した後は、多少の洗車機スクラッチのリスクはあっても、
洗車もせずに放置よりは良いですから、
洗車機入れられたほうが良いと思いますよ!」
とは、参考意見としては申し上げてありました。
しかし、なかなか洗車機に入れる決断は出来かね、
月1位の頻度でお近くにあるご実家で手洗いを行われていたそうですが、
これもまた今年は猛暑真夏日続きでしたから、
露天での黒の洗車では結局は水染み作るために洗車をしているような事になってしまっていたと思われます・・・
とは言え、こうならないように洗車後拭き上げ前に、
精製水をスプレーするなどの対策は取られていたそうですが、
その前の段階で、
完全に乾燥してしまって出来てしまった水染みまでは溶かしきれませんから、
多少の効果しか無かったのでしょう。
但し、
かなり丁寧に慎重な手洗いをなされていたようで、
洗車傷入れは殆んどありませんでした!
弊社ご入庫時の点検中に何気にボディを撫でてみると、
凄いざらつき感があります?
トップ側面ともボディ全体に鉄粉付着してしまっています・・・
この短期間でここまでの鉄粉付着をしてしまっている車を見るのは初めてです・・・
これも結局は放置期間が長く、
その間に浮遊鉄粉を静電気で引っ張ってしまったのでしょう。
これに関しても、
もし洗車機洗車を手洗い洗車頻度の倍のペースで行っていれば、
ここまでの付着はしていないはずです!
それと、この作業中に気づいた事に、春の施工時ウインドウガラス全面に、
スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング施工しているにも拘らず、
どのウインドウも撥水しません?
しかも特にフロントガラスは液ダレしたかのような斑まであります・・・
シャンプー洗車後再度確認してみると、
撥水状態は回復していますし、
斑も消えています!
つまりこの状態になってしまっていた事も、
放置中に大気浮遊のシリコンオイルや飛散してきた花粉等が付着し、
雨水で溶かされ不純物が被膜化してしまって、
撥水効果に蓋をしてしまったいたのです・・・
ウインドウとほぼ同じ事がボディにも起きてしまっています・・・
これも過去弊社施行車両では見たことがありません。
施工いただいているガラスコーティングは、
ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッドで、
強い疎水・滑水性能と耐水染み付着性が売りのガラスコーティングですし、
レジントップコート・コクーンSPも施工されていますから、
通常管理がある程度出来ていればこうはならないはずなのですが?
ことによると、ガラスコーティングの保護膜であるはずのレジンが、
保護能力をはるかに超えた大量の付着物を堆積してしまうと、
犠牲被膜としての存在から、
付着物質との化学反応で方向性を逆転してしまうのかもしれません・・・
確かにこの現象は、
WAXやポリマーでは当たり前に起こりますから・・・
ですから良く聞く話で、簡易施工店等では、
殆んどポリマー成分のガラス系コーティングを施工して、
「洗車回数が減らせますし、
1年間はシャンプーもせず水洗いだけでもOKになります!」
見たいな事を言って、
それを鵜呑みにしたオーナー様は手抜き管理となられ、
「施工前より経年意匠性が極端に悪くなった・・・」
見たいなクレームが非常に多いと聞いています・・・
どの様な種類のコーティングを施工したとしても、雨水や外的飛来物に曝される駐車環境で放置期間が長ければ、
必ずコーティングや塗装にリスクは生じます・・・
SFのバリヤーのような保護効果はありませんことを認識する必要はあります。
上半分が今回の磨きである、
メンテナンス磨きの“01スーパーライト・ハード磨きコース”を行った後の状態ですが、
染み状になった付着物は除去出来ました!
しかし、
新車時から既に形成されてしまっていたイオンデポジットクレーターは・・・?
写真ではイオンデポジットクレーターも除去されているように見えますが、
クレーター外郭部の白く付着した堆積物が除去された事で見えづらくはなっていますが、
クレーターの存在そのものの変化はしてはいません・・・
この状況からほぼ完全な状態までのリセットには、
03スタンダード磨きコースが必要となりますが、
当然既存のコーティングも完全に除去されてしまいますから再施工となってしまいますし、
仮にそこまでの事を行ったとしても、
根本的管理状況・体制の改善が出来なければ又同じことの繰り返しとなってしまいます・・・
オーナー様は、
「以前も黒に乗っていたので、こうなる事は判ってはいましたが、
黒に乗りたかったのでしょうがないです・・・」
と、仰っていましたが、
そこまでして黒に拘られる理由が私には理解できません・・・
私は極力淡色系の特に白系のズボンを避けますが、
理由はどれだけ気をつけていても濃色系よりは汚れが目立ちやすいですし、
汚れたときにはみすぼらしくなるのと、
気を使うこと自体がストレスになるから嫌なんです。
これ車の黒と同じだと思います。
正直ルーフに関しては処置無しです・・・
ここまでの状態では03スタンダード・ソフト磨きコースでも駄目で、
04or05磨きコースでのペーパーがけが必要となりますが、
マツダの薄い膜厚でこの施工は一発勝負すら危ういので、
駄目であれば再塗装をして頂く事の了承頂く事になりますが、
そこまでするくらいなら、
いっそ車を買い替えたほうが早いですね。
MAZDA マツダ CX-5 XD Exclusive Mode
(3DK-KF2P)メンテナンス終了
通常のメンテナンス磨きは、
01スーパーライト・ソフト磨きコースとなりますが、
今回は状態がへービーでしたので、
01スーパーライト・ハード磨きコースを選択したのですけれど、
施工されているガラスコーティングが、
ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッドですから問題は無いであろうという、
実績判断でしたが甘かったです・・・
ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッドは、無機能のベースコートとガラス成分は同じ、
機能層のトップコートによるWコーティングで、
おのおの3μほどの製膜をするので、
ハードで磨いたとしてもトップコートは理論上は半分は残る想定となりますが、
いざ磨き終わって機能判定をしてみると、
ほぼ無機能状態になっています・・・
恐らく、
機能出現できないくらいトップコートは薄膜化してしまったと思われます。
予想の域ではありますが、前記したように不純堆積物とコーティング成分とが、
堆積物から染み出した酸により化学変化を起こし、
ガラスコーティングそのものまで溶かしていて、
膜厚自体を薄くしていたか?
ガラスコーティング硬度自体を極端に軟化させていたか?
により、
本来であれば問題なくトップコートの機能持続性が維持できるはずが、
通常予想以上にトップコートが磨き消耗されてしまったと思われます・・・
本来であればこれは通常の予測範囲を超えたイレギュラーな事態ですので、
この後の処置判断はオーナー様に託され、
何らかの処置をご希望される場合は有償施工となりますが、
今回に限りトップコートのみ再コーティングをサービスにて施工いたしました!
基本的にはいたしませんよ・・・
弊社都合に合わせてのご入庫お引取り頂き、ありがとうございました。
お話いたしましたように、現状条件の改善が出来ないのであれば、私でしたら迷うことなく今後は洗車機に洗車方法は転換してしまいます。
イオンデポジットクレーターの進行を許せば、リセットには高額な費用がかかりますし、無理な場合もありえますが、洗車機で入るスクラッチ傷は簡単にリセット可能ですから、そのような理由で私は洗車機を選択します。
プライベートのお話も、後で考え直してみるとどうなる変わらない状態に対応可能な状態をキープしていても、変わらなければ無駄に時が過ぎるだけでしょうから、形を作ってその状態に合うかどうかで振るいに掛けるほうが、時間に限りがる場合は良い様な気がします。
私はですが。
又ボツボツ秋の花粉の季節が来ますので、春のようなことが起きないようにだけは、ご注意ください。
車輌クラス | クラスLL |
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磨き | |
オプション | |
施工料金 | 73,725円税込み(濃色車割り増し磨きランク1+20%・取引先特別割引―25% 適応) |