プレミアム会員様ですが、
長野県内で大きなミンカラのイベントがあられ、
それにこのお車ではない車で参加された帰りに突然来店され、
「BMWここで点検で、その後1~2年は乗ろうと思っているけど、
再施工はしたほうが良いですかね?」
とのご相談でした。
この手の質問一番答えに窮します・・・
- 綺麗にその間乗りたいのであればやらぬよりやったほうが良い。
- 先が見えているからがまんしたほうが良い。
結局はこの2択となりますが、お金がかかることですので、
最終的にはオーナー様の拘りとお財布事情になりますから、
私からはどちらとの結論は言えません・・・
等と話をさせていただく中、
なるべく施工費用を抑えた中での再施工となさる事になり、
ここでご入庫頂きました!
しかし驚いたのは、
ミンカラのような2chほどではないにしろ輩色の強いこの様なサイトに、
ましてやオフカイに参加されるタイプとは思いませんでした・・・
と言いつつも、
私自身ミンカラ立ち上がり初期の頃は参加していましたが、
予想通り多くの揉め事を目にしたり巻き込まれもしましたので、
私はさっさと撤退しました。
弊社のお客様や、
倶楽部メンバーの方もかなりの方が参加されていましたが、
現在未だに参加されている方は1割も残っていません・・・
この様なサイトの嫌いな部分は、個人特定されない事を良い事に、
人やお店をバッシングしたりする傾向が強いことや、
素人レベルの噂伝播のような不確実情報に尾ひれ背びれが付いて、
あたかも真実こそそれであるようになりやすいことです・・・
実際弊社に新規でいらっしゃるお客様の中には、
「ミンカラでこの様な情報がありますが!」
みたいに、
プロからすれば何の根拠も存在しない事を、
あたかもそれこそが真実では?
と思い込んでいる方が、
結構いらっしゃいます・・・
お聞きしていて、
「それ真逆なんですけど・・・」
と思われること、
5割くらいはありますね・・・
確かに、サイトで知り合う事は日常生活では知り合えない人たちとの接触点となりますから、
新たな交友関係の広がりは持てると言うメリットもあるでしょう!
しかしそこまでして、交友関係を広げる必要はあるの?
責任を持たない情報を信じ込んでよいの?
と疑問の方が大きいですね・・・
交友関係を広げたければ、
足を使って積極的に人と接するようにすれば良いし、
判らないことの情報が欲しければ、
図書館や辞書を使って調べてみたり、
実際に自身で試していけば良いと思うのですよ!
以前はこれが当たり前だったのですから。
2年半前にメンテナンスでご入庫頂き鉄粉除去をさせていただいておりますが、
その時の鉄粉の付着リブ入り込みは凄かったですが、
今回も状況は同じです・・・
年間走行距離は5,000kmたらずですし、
車庫保管車ですのでそれにしては鉄粉多すぎです。
お聞きするところによれば、
流水をかけながらのDIY手洗い洗車をされているとの事でしたが、
下洗いとしての高圧スプレーはされたことが無いそうですので、
入り込み鉄粉や食い込み初めの鉄粉はそのままになってしまいますね・・・
確か、
前回ご入庫の際にもそのご指摘をしたような?
お持込頂いてライティングして点検してみると、
兎に角線傷が凄い量です・・・
大事になされている作業として行っているDIY手洗い洗車で付けた傷です。
多くの方が勘違いなされている、
大切に扱う=手洗い洗車・・・
お聞きしてみると、
洗車中道具は一切ゆすぎをなさらないそうですし、
場所により道具も変えていないそうです・・・
これでは傷は入りますねー
しかも異常に表面が曇っている・・・
可塑反応が起きている?
ペーパーをかけた?
見たいな感じですが、↑の写真で水銀灯から伸びる線状に見えるのがそれです。
今回は出来るだけご予算をかけずにとの事でしたので、
車両程度的に言えば完全に03磨きコースですが、
予算内に納めるために“02スタンダード・ソフト磨きコース”にて妥協です・・・
線傷は5割以上は除去可能でしょうが、
問題はこのクリア表面の理由不明の曇りが除去可能なのか?
は、
正直心配です・・・
フロントバンパーはボンネットよりも酷い・・・
見た感じでは、
炭酸カルシュウムとクリアの可塑反応とそっくりですが、
オーナー様にはそのような事は一切記憶に無いそうです。
なんなのでしょう?
最近では弊社常連様のDIY手洗い洗車をされていらっしゃる方は、
めっきり減りました。
理由は、
線傷を入れずに手洗いが困難な事と、
洗車中の水渇きによるイオンデポジットを形成させてしまうからです・・・
一部の濃色車を除き、
殆んどの方が今は洗車機に切り替えられています!
但し、
このお車で優秀なのは、
イオンデポジットはトップ側面共に一切形成されていません!
短時間洗車に努められていらっしゃるのか?
洗車環境的に外気や日光の影響を受けずに可能なのか?
これに関しては、
下手なプロ洗車よりも上手に出来ていらっしゃいます!
磨いていってみると、
意外と簡単に曇りは除去されていきましたから、
炭酸カルシュウムの可塑反応ではないようです!
可塑反応はクリア内部まで曇りが入るため厄介ですから・・・
今回は違うようですが、
炭酸カルシュウムの可塑反応は、
部分板金塗装等に出された際に出来てきてしまう事があります。
これは、
塗装範囲外への塗料付着を防ぐためマスカーと言うシートで覆いますが、
通常の自動車用マスカーは炭酸カルシュウム入りですので、
クリアとマスカーの間に水分があると、
炭酸カルシュウムが溶け出し塗装と可塑反応をしてしまいます・・・
知識のある施工店や板金塗装工場では、
作業車両を完全乾燥状態にしてマスカー作業を行うか、
炭酸カルシュウム無しのマスカーを使用します!
但し、炭酸カルシュウムなしマスカーは標準品ではマスキングテープが3Mのものしかありませんので、
これはこれでマスキングテープと強化ゴムとの糊による可塑のリスクが高まります・・・
ですので弊社は、
作業準備洗車終了後エアコンを除湿運転一昼夜してできる限りの乾燥をさせた後、
マスキングテープが可塑反応し難いカモイ製のマスキングテープに、
炭酸カルシュウム無しマスカーをつけた特注品を使用しています!
お高くなりますが・・・
酷い施工店となると、
建築用マスキングテープや建築用養生テープ等を使用していたり、
新聞紙や広告などを使用している場合も未だにあるようですが、
この様な施工店はよほどお金に余裕が無いのか?
これらが起こしうるリスクすら知らない?
素人仕事以下の自称専門店もあるようです・・・
この様な施工店が先日自社のコーティング説明をされていましたが、
○○○○○○コートはガラスコーティングとは違うと自慢していましたけど、
そもそも原材料が同じであり、
且つガラス生成の原材料の一部であることすら知らないようですし、
基本的には外部衝撃に非常に脆弱であるため、
工業界では基盤コーティング等外的リスクを伴わない部分にしか使われていません・・・
しかも、この素材はどの様な製法で製膜(固形化)するにも焼付けが必須ですが、
自然乾燥で行っているようですけれど、
これでは架橋結合すらすることは出来ませんから、
これで高耐久コーティングと何故公言できるのか?
陶器磁器の違いすら知らないようですから、
知識豊富な方に突っ込まれたら、
「粘土でコーティングしてるのか?」
どう答えるのやら?
付け焼刃の知識はプロとは言えません・・・
ミンカラ素人談義レベルでお客様から受注受けていいものなのか?
まーそんな説明真に受けて依頼してしまうオーナー様にも責任はかなりありますが・・・
側面も傷又傷・・・
トップやバンパーなどに比べればクリア曇りは軽度ではありますが、
既に症状は出始めています。
施工を行っていって、
この様になった理由の判断はほぼ付きました。
可塑反応などではなく、
洗車による摩擦スクラッチ傷が、
線状を通り越し面状に付いていたのです・・・
前記しているように、
手洗い洗車時流水洗車はされていても、
その前の下洗いで高圧スプレーをかけていませんから、
付着鉄粉が流水によりリブから流れ出し鉄粉をスポンジがからめとって、
途中でスポンジもゆすがないとの事ですのでスポンジに溜め込んでいきます。
その状態では、
ウエットペーパー掛けをしているような摩擦が発生しますから、
摩擦スクラッチが入りクリア曇りを作っていると思われます・・・
恐らくスポンジにかかる圧力もスポンジを押し付けるようにして洗われているでしょうし、
スポンジ自体にも製品的問題もあると思われます・・・
スポンジはあまり密度の高いものでなく、
どちらかと言うと目の粗いものの方が良いですし、
平面のものよりも凹凸のあるものの方が流水でゴミや鉄粉が流されやすくなります!
場所場所により道具を代える事と、
パネルごとに道具をゆすぐ事は基本中の基本です。
幸いにも、
施工前状態の予想での改善率を大幅に上回り、
傷の9割方は処理できましたが、
大粒の鉄粉を引きずったような、
深い傷は一部は残っています・・・
前記しているように完璧を期すのであれば、
03磨きコースが理想ではありましたが、
オーナー様自身が弊社に持ち込まれライティングで状態をご確認いただくまで、
この状態を認識していらっしゃりませんでしたから、
敢えてそこまでの回復を必要との認識もあられませんし、施工後変化自体をどこまで理解されえるのか?
も疑問ですので、
今回の再施工リセットはこのレベルのリセットは良い落し所だったと言えるでしょう!
水銀灯から左右に伸びる波上に見えるものは、
新車時に既に存在した塗装クリアの暈し痕です・・・
新車施工時にはここまで酷くはなかったですが、
経年によりクリアの暈し際の劣化が進行してかなりはっきりした暈し痕に進行してしまっています。
これは恐らく日本国内に持ち込まれた後、
メーカーPDIorディーラーで行われた破損修理と思われますが、
あまりにも作業レベルは低すぎです・・・
本来であれば有色部分は暈しでもクリアだけはバンパー総てに行うべきですが、
メーカーorディーラーは少しでも費用削減したいので、
この様にクリア暈しをしてしまいます。
輸入車の場合、
ラインアウトからの輸送の道中は非常に長く又積み替えも何回も経てオーナー様の手元に届きますから、
その道中でのボディ破損リスクは国産車の比ではありませんから、
輸入車を新車購入されてもどこかしら塗装補修やデント修理を受けていると思われたほうが、
理にかなっています。
それが受け入れがたいのであれば、
輸送費用の追加を支払い、
航空貨物の木箱輸送をしてもらうなり、
コンテナ貸切をしてもらうなり、
専用陸走車貸切るなりでもしない限り現実的には無補修は運任せになります・・・
ですので、現実的に無補修であることに拘るよりも、
確実な方法で補修がなされているのか?
に拘られたほうが現実的です。
つまり、
このお車のように新車納車時に暈し塗装やマスキング止めされた塗装がされていないかの、
確認です!
このお車の場合、
新車施工時にオーナー様にはこの様に暈し痕が既に露出している事はお伝えしましたが、
その後オーナー様がその事をクレームとしてディーラーと交渉されたかは?
です。
もし申し立てをされていて、
何らかの賠償を納得の上で受けられているのであればまだ救われますが、
申し立てさえしていないとすれば、次の買い替えの際に同じディーラーでの下取りの際、
この暈し痕は外装減点材料となりますから、
下取り価格は5~10万円くらいは安取りされることでしょう・・・
他の買取店に持ち込んでも同じ査定になるでしょう。
今更話ではありますが、
本当であればこの暈し痕が発見された時に、
ディーラーにおいてきちんとクリアの一枚吹き出再補修を受けておくべきだったのです・・・
弊社が取引があったり、
懇意にしているディーラーであれば私が交渉をする事も可能ですし、
過去この様な事が起きた場合でも、
そのようなディーラーであれば完全に修復をして頂いておりますが、
残念ながらこのお車の購入ディーラーとは疎遠ですので、
弊社が間を取り持つ事はできませんでした。
本来あるべきではありませんが、現実はメーカー(インポーター)ディーラー会社・各店舗店長・営業担当者により、
対応は天と地の差があります・・・
運も当然ありますが、
どのような対応がなされるかの見極めは、
オーナー様責任と言えるでしょう。
交渉の際に、
あまりに細かな事の拘りや、
曖昧な要求や、
法外な要求や、
強引且つ高圧的態度は大体逆効果で、
相手方を警戒させますので、
常識範囲内での理屈による補修要求内容をハッキリ伝える事が、
まず交渉の第一歩です!
声を荒げるなどは以ての外ですし、
便乗要求も態度を硬化させるだけで、
解決は遠くなります・・・
お持込頂いた時とは雲泥の差のクオリティーに生まれ変わりましたが、
洗車の改善をオーナー様がしてくださらないと、
又元の木阿弥です・・・
このお車のように再施工でご入庫やメンテナンス入庫を頂けば、
その際に使用過程においての管理の問題点はお伝えし、
出来得る改善方法も提案させて頂けるのですが、
問題はそれをオーナー様に実践して頂けるのか?
今までの経験上五分五分です。
私の想いではありますが、
手塩に変えてクオリティーを作り出しても、
再見したときに変わり果てた姿になってしまっていると、
かなり凹みます・・・
写真の水銀灯からうっすら線状のものが伸びていますが、
これは磨き前の時のスクラッチ傷ではなく、
ガラスコーティングの拭き取りでは落ちない余剰成分です。
納車後の洗車にて洗い流されます!
BMW ビーエムダブリュー 320i Mスポーツ(F30)
磨き&ガラスコーティング施工終了
商売上で言えば、
オーナー様の管理が悪く程度低下が顕著な方が仕事は多くなりますが、
職人としての気持ちでは悲しい気持ちになります・・・
例えるならば、子供を育て社会に送り出し、
久々に再会したら別人のように落ちぶれていたら悲しいでしょう。
それた似たようなものです。
今回のコーティングは、
新車施工時と同じ“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム”ですが、
このガラスコーティングは進行しつつあるアルカリ性雨対策がなされているため、
洗車時や降雨による、
アルカリ成分アルキル金属基の付着を防ぐ効果が強くなっています!
そういう意味では、
もうワンランク上のハイブリッドとも通じる特性も持っております。
それともう一つの特性として、ガラスコーティング上層部~下層部に行くにしたがって、
製膜硬度が硬くなっています。
このガラスコーティングの考え方として、完全に傷を跳ね返すのではなく、
軽い傷は上面部のフレキシビリティーによりクッション的に受け止め、
より強く入る傷には、
下層部で塗装到達を防ぐと言う考え方になっています!
とは言え、
あくまで保護被膜でありバリアではないですから、
砂埃や大きな鉄粉をこすり付ければ、施工前のように塗装到達傷は入ります・・・
そのようなことが起こらないようにして頂くには、
オーナー様の管理の上達・気遣いは欠かせません!
このガラスコーティングは洗車機対応コーティングとまでの、
耐スクラッチ性や摩擦消耗耐久硬度・膜厚はありませんから、
洗車機使用では多少のスクラッチ傷やコーティング摩擦減少は起こりますが、
買い替えまで後1~2年と言う予定を考えれば、
手洗いによる傷入れのリスクに比べれば、
私は洗車機洗車をお勧めします!
この度は、検討の結果ご入庫いただきまして、ありがとうございました。
お話でも、本文中でも触れていますが、洗車管理の方法はお勧めさせて頂いた方法をお取いただけばかなり改善されるはずです。
もう一台は濃色車ですから、恐らく現状はこのお車よりもダメージは顕著に現れているはずです。
何とか改善をお願いいたします。
又お引取りの際にあられた、BMWの大幅値引きによる買い替え検討ですが、売れ行きが悪いと言う事はライバル車種に対して車自体の性能・魅力が低い事になりますから、次回買い替え時には更に市場価格低下は必至ですので、得のようで実は損と言う事もありえると思います。
好きで購入される事は否定できませんが、選択肢の巾を広げてみるのも一つの選択だとは思います。
これも余計な事かもしれませんが、ミンカラもあまりお友達範囲を広げるのは、私や周囲の経験上嫌な思いをなされるリスクを高めますので、適度な範囲にとどめたほうが無難だと思います。
オタクは突然豹変しますから。
機会がありましたら、又○○○○も点検させてください。
問題あれば、速めに手を打たれたほうが結果ランニングコストは安く済みますから。
カーライフお楽しみください。
会員クラス | プレミアム会員 |
---|---|
車輌クラス | クラスM |
コーティング | |
磨き | |
物販 | 拭き取り用クロス |
施工料金 | 144,762円税込み(プレミアム会員再施工割引―20%・淡色車割引磨き―5%・輸入車割り増し磨き+10%・ソリッド塗装割り増し磨き+10%・耐擦り傷塗装割り増し磨き+20% 適応・物販含む) |