滋賀県出身でお仕事でもう何年も長野県にお住まいになられていらっしゃいますが、
新車施工時以降もメンテナンスやオプション施工でご入庫いただいておりますけれど、
まだまだ長く乗られたいとの事で、
今回再施工でご入庫頂きました、
準会員様です!
今回ボディの再施工はスムーズに決まりましたが、
ご予算の関係もありオプション施工は大分迷われ、
入庫前に3回ほどご相談にいらっしゃいました。
その間開店して目論見とは大分展開が異なってしまっている京都店についてもご相談に乗って頂いたりいたしましたが、
どうやらお話をお聞きしていると、
われわれ長野県人からすると滋賀県も関西人と捉えていますが、
滋賀県人からすると一寸違うらしいです。
大雑把に関西人とは、
関東人からすると京都・大阪・神戸等を中心として近隣地域までを含むと思っていますが、
地域によりまったく異なる生活習慣・思考との事で、
特に京都は特殊で大義的意味でも関西人の枠には入らないと思われているそうです。
そう言われてみると、
長野県と山梨県は一番地理的にも行き来が容易ですし、
戦国時代には武田に統治されていた経緯がありながら、
疎遠ですし県民性も殆んど共通していません・・・
そう見ると、
隣接する岐阜県・群馬県等とも生活習慣や食習慣まで違いますから、
広域的な十把一絡げで判断しきれないのは尤もかもしれません。
こちらのオーナー様以外にも、
弊社お客様には関西方面出身の方は多いですし、
建築事業の取引先にも何人かいらっしゃいますが、皆さん共通して言われる事は、
「何で商売の一番やり難く排他的な京都を選んだの?」
「どうせ新規出店なら大阪若しくは神戸でしょう!」
確かに今はそうも思うのですが、
私自身が関西方面では京都が一番親しみがあり地理的にも明るかったからです。
ですが、今ではそれと商売や生活をすることが合致するかと言えば、
確かに違いますねー
今更後戻りは出来ませんので、
いかに赤字を少なくし、
長期的展望に切り替えて、
芽が出るのを待つしかないですね!
知人・親戚もまったくいない未知の領域に踏み込んだのですから、
そんな甘いものではないのは仕方ないと現状を受け入れます。
まあ1年くらいは月一台でもありがたいと思わなければいけない!
と周囲からも言われていますが、
厳しい冬の施工を長野から逃げたいのも京都出店の理由でしたから、
12月~2月中までは京都の受注多くなってくれると嬉しいのですが、
そんな都合よくは行かないでしょうねー
新車から約4年間が経過していますが、ア
ルマイトメッキ部分の腐食による白ボケは半端ではありません・・・
今は代車として使用してるアウディA4も、
同じような様になりましたが、
クレームを言ったわけではありませんが、
2回ほどディーラー負担で補修はしてくださいました!
その後代車使用にする時にも1回は私が磨いていますので、
12年経過していますがここまでの状態には陥っていません!
ここまで何も手をかけず放置してしまったのは、
機を逸した・・・
と言えるでしょう。
特にルーフレールの劣化は激しく、
古いガードレールに触ると、白化した粉が手に付いてきますが、
この車も腐食したアルマイトが粉状になっています・・・
ルーフレールとウインドウモール劣化の仕方が大分違いますが、多分素材のアルミの種類も違いアルマイトメッキもそれにより製法が違うのかもしれません?
結局どちらも“メタルクリーン”は”ヘビーポリッシュ”で行います!
ヘビーポリッシュも程度によりスタートは#500・#800・#1,200と、ファーストポリッシュのスタートが違いますが、
今回は#500でのスタートです・・・
#500のペーパーがけの後、
フェルトリューターを使用して機械磨きを行いペーパー目を消して、
最後に手磨きで専用の研磨パッドとコンパウンドで艶出し磨きをして終了となりましたが、
それでも白ボケ斑は残ってしまっておりますけれど、
恐らくこれらはメッキハニカムコアの底部にまで腐食が達していて、
コア自体が腐食したアルカリで埋められてしまっていると思われます・・・
アルマイトメッキに限らず、
メッキの特性としてアルカリに反応しやすいため、
日本の特性であるアルカリ性降雨は露天駐車でのリスクですし、
水道水・地下水も洗車の際に腐食反応をさせている原因ですが、
シャンプーもそれを手助けしてしまっているのです・・・
つまり露出メッキ部に水が直接当らない措置を取れば、
アルマイトのアルカリ腐食を防ぐ事が可能になりますが、
一番効果が高く確実なのは、
ペイントプロテクションフィルムを貼り込む事でしょう!
但し、
相当な施工費は覚悟しなければならないですが・・・
最近これを防ぐ手段として、
メッキ用ガラスコーティングが多くのメーカーから販売されていますが、
今まで展示会等でサンプルを頂き試験施工してきていますが、
どれもかなりの眉唾物です・・・
これ試してみると判りますが、
メッキ部に濡れ性があると白ボケは見え辛くなりますが、
これ視覚的トリックで、
腐食が無くなっている訳でもなく、
腐食しなくなるわけでもありません。
又、メッキコアは非常に狭いコアですので、
このコアにコーティング剤がスパイクも出来ませんから、
長期的保護膜効果も期待は出来ません・・・
それほど腐食に弱い素材であるアルマイトを何故に主にドイツ車は使うのか?
これは以前にも言っていますが、
まずは工業環境基準が非常に厳しいドイツでは、
大量のクロームメッキは難しいのだそうです・・・
後は日本とは逆に降雨が酸性であり、
水道水・地下水も硬水所謂弱酸性ですので、
日本よりアルマイト腐食は起こり辛いそうです!
今回オーナー様迷いに迷われ末、
ルーフレールにだけは会員限定施工である“ラジカル・コーティング”をご依頼頂きました!
何回も解説してきてはいますが、
メッキには、
ガラスコーティングを密着させるために不可欠な官能基の存在がほぼ0ですので、
塗装に対してのようなガラスコーティングの密着は、
分子間結合引力が働かないため起き得ません・・・
それを可能にするための下処理が、
ラジカル・コーティングです!
熱変成シリカを低温バーナーで素材に焼付けプライマーとする事で、
素材表面が官能基で埋め尽くされるため、
超強力な分子間結合引力が発生するため、
ガラスコーティングの強力密着が可能になります!
この応用で、
板金塗装屋さんも、
塗料密着し辛いPP等の素材に似たような手法を取り入れているところも増えているそうです。
予算の関係上、ウインドウモールはメタルクリーンにセットとなっている、
“メッキ専用ガラスコーティング”のみの施工となりましたが、
ラジカル・コーティングを行ったルーフレールにも、
同様のガラスコーティングを施工しましたけれど、
塗りこみ後の初期製膜の速さは段違いに違い、
ラジカル・コーティング施工部分は瞬間的に製膜していきます!
まるでまったく違うコーティング剤を塗りこんだごときです。
但し疑問が残るのは、
既にアルマイトコア内部にアルカリ劣化物が残っている状態で、
表面をカバーして内部劣化が食い止められるのか?
は、
クロームメッキでは過去施工検証の結果効果があることは証明されていますが、
アルマイトメッキに関しては、
正直確証はありません・・・
間違いなく新車時に行っておけば高効果なのは確かですが、
安い施工ではありませんから、
車を買って、ボディコーティングも行って、
更にこの支出はなかなか出来ないでしょうねー
今回リアバンパー上部に、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”の貼り込みをご依頼頂きました!
その主目的は荷室への荷物の出し入れの際の傷防止ではなく、
リアハッチからの水ダレによる染みを防ぐためとの事ですが、
フィルムを貼ってもフィルム上には同じ事が当然起き得ます・・・
但し、フィルムですと擦り落として傷が入ってもお湯をかければ傷は消えますが、
これはフィルム表面に施された特殊なラミネート効果ですので、
いずれはラミネートも摩擦消耗してなくなってしまいますから、
やはり基本は日常での管理気遣いです!
かなりの頻度で洗車前の下洗いとして高圧スプレーをお掛けだそうですし、
リブ部分にも行われているそうですが、
極端に酷いには至っておりませんでしたが、
やはりそれなりの鉄粉付着は、
“鉄粉クリーニング”にて溶け出してくる紫色の液体で判ります・・・
オーナー様曰く、
「そんなに大気中に鉄粉てあるのかな?」
との事でしたが、
工場排煙・鉄道摩擦・車のブレーキダスト・除雪等により目には見えないレベルで、
幾らでも浮遊しています・・・
周囲に畑などが多ければ、
肥料として鉄分も撒かれますから、
土が乾燥して埃が立てば、
それと一緒に鉄分も巻き上げられますので、
そのような地域は更に鉄粉付着は深刻になります。
鉄粉付着を少しでも軽減するには、
単純に車の静電気を減らせば良いので、
昔はよく目にしたアースベルト見たいものをつけるとか、
バッテリーの常時通電を止めれば大分違います!
後は、
静電気抑制シャンプーを使用するという手もあります。
いかに4年間露天駐車だったとしても、
このお車相当程度劣悪と言えます・・・
多くは洗車機による洗車で、洗車機によるシャンプー洗車をされることもあり、偶に手洗いもされるそうですが、根本的にボディの汚れや付着物状態に対しての、
洗車頻度が少なすぎる印象です・・・
色々の付着物・堆積物は酸化性のものとアルキル金属基となりますが、
どちらも時間と共に固形化をして、
ガラスコーティングと言えども徐々に食い込んでいったり溶かしていきます。
その状態で洗車をすれば、付着の弱いものはボディを離れ、
洗車用具に引きずられ傷を入れる原因となります・・・
その傷が更に付着や堆積をする磁石と言うか堰の役目もしてしまいますから、
相乗効果でドンドンと意匠性は損なわれていきます。
現状の状態ですと、
本来は03スタンダード磨きコースが順当ですが、
やはり予算の関係もあり“02スタンダード・ソフト磨きコース”となりましたが、
一番気がかりなのは果たしてこれだけヘビーに進化しているイオンデポジットクレーターが処理できるのか?
果敢無い期待として、
施工いただいてるコーティングが高膜厚タイプですので、
イオンデポジットクレーターがガラスコーティング内に止まっていてくれている事です!
側面の傷も酷いの一言に尽きます・・・
正直な印象として、
どうすればここまでの傷量と深い傷を入れられるのか?
私自身足車の管理はプロでありながらかなりおざなりですし、
多い時でも1~2ヶ月くらいのスパンでしか洗車はしませんし、
その殆んども洗車機です。
ですが、
こうはならないのです・・・
何かを引きずらない限りこうはなりませんから、
考えられるのはボディ付着物を手洗い洗車で引きずりまくっているのか?
洗車機のタイヤホイル洗いのブラシがボディ洗い用のものと同一で、
ブラシ自体が相当痛んでいたり、
ゴミを相当嚙みこんでるもので洗っているか?
しか思い浮かびません。
やはり02スタンダード・ソフト磨きコースでは、
荷が重過ぎました・・・
特にボディ下部ですが、
3割くらいは傷残りしてしまっていますけれど、
これらの傷は03磨きコースだとしても、
後1割くらい除去が可能か?
と言うくらいで、
極端な言い方をすればワイヤーブラシで擦ったかのような傷です・・・
しいて言えばオフロード車でヤブッカキすれば似たような傷は付くかもしれませんが、
流石にこのお車でそれはないでしょうから、真相を知りえるのはオーナー様なのですが、
ご自身でもあまり把握は出来ていらっしゃらないご様子で・・・
側面のイオンデポジットクレーターも9割方は除去できましたが、
この様なピンホール状のものが点在しています・・・
ことによると、
大きな鉄粉の突き刺さりとイオンデポジットのハイブリット?
判りやすいところでは、
ボンネットは劇的にリセットされていますが、
総てのダメージ除去が、
出来ているわけではありません・・・
傷に関しては、
側面に比べ以外やトップのダメージ深度は浅く、
ほぼ5μの研磨で除去できてしまいましたが、
イオンデポジットクレーターは相当数既存ガラスコーティングを突き抜け、
クリアにクレーター化してしまっています・・・
但し残ったボンネットのクレーターはかなり目立ち難くなる処理が出来ましたので、
パット見では程度良好なお車に見えます!
問題はルーフですが、恐らく洗車の際もあまりきちんとした事もルーフにはされずに、
ある意味ほったらかしみたいなようなものだったのでしょう、
お持込頂いた時には、
大量に出来てしまったイオンデポジットクレーターと傷と不純物被膜で、
マッド塗装のように艶がまったく失われていました・・・
クレーターは既にクリアの相当な深さまで進行してしまっていましたので、
殆んどはクレーター痕跡は残っていますが、
何とか艶と色目の復活は出来ました!
ですが、
塗装の中でも紫外線影響を一番受けやすいとも言えるソリッドレッドですから、
今までのような管理をされていれば、
後数年で有色部分の劣化が始まってしまうでしょう・・・
Vokswagen フォルクスワーゲン ゴルフバリアント Rライン
(AUCJZ)磨き&ガラスコーティング&オプション施工終了
お持込頂いた時はかなり艶のない濃い赤色っぽく見えましたが、
何とか本来の朱色的赤に復活しました!
トルネードレッドと言う色だと思いますが、
ソリッドレッド系の色味としてはかなり珍しい色味です。
私自身生涯のなかで赤系の車には乗った事はありませんが、
乗用車で男性が赤を買うには相当勇気要りますね。
一度だけ10年以上前に、
フェラーリ550マラネロの臙脂系メタリック買おうかと思ったことがありましたが、
これはボディ色に惹かれとと言うより、
内装レザーがホワイトで、
そのボディ色とのコントラストの美しさに惹かれました!
前妻の猛烈な反対にあい止めましたが、
車両価値的には今でもほぼ同価格ですから、
買っておけば良かったと思う反面、
維持費を考えれば買わなくて良かったとも思います!
今回のガラスコーティングも前回と同じく、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”です!
この決定は、
まったく迷われずにストレートで決まりましたが、
本来高耐久であるにも関らず、
意外と早く機能喪失に近い状態に陥ったのは、
放置期間が長く且つ適切な管理がなされていなかったための、
オーナー様責任です・・・
ボディ全体に不純物被膜を作ってしまい、
更にその上に不純物被膜を作ってしまいと、
WAXの上掛けを繰り返しているような事になってしまったいましたので、
このガラスコーティングの持つ疎水・滑水能力も発揮できなくなってしまいますから、
ドンドン負のスパイラルに陥り取り返しが付かない状態に追い込んでしまわれた。
駐車環境が露天駐車ですので、
当然“レジントップコート・コクーンSTD”の施工もご依頼頂きましたが、
今年はこの時期又花粉が結構多いようですので、
幾ら初期製膜犠牲被膜があるといっても、
それらの付着がある中で洗車もされず放置してしまえば、
又ガラスコーティング自体にダメージを与えてしまいますから、
状況観察=必要な措置はして頂く必要があります!
今回ご入庫は一寸タイミングを逸していたかも知れません。
お話では今年の春の花粉で一気に程度悪くなられたとの事でしたが、確かにそれもあるとは思いますが、状態を見る限り1シーズンの問題ではなく、積み重ねで起きえた事と思います。
ここでかなりの施工費用を掛けてリセットされたのですから、そのお金を有効にするためにも、日常管理は今までとは違いこまめにしてください。
話に出た、今後のメンテナンスですが、行き着くところまで待ってでは、費用も嵩み改善レベルにも限りがでてしまいますので、ランニングコストはかかってはしまいますが、傷みを最小限に抑えるためには必要な事です。
お忙しいとは思いますが、努力してみてください。
この度も、ご入庫いただきまして、ありがとうございました。
PS:ご実家に帰省された際にタイミングが合えば、是非京都店にもお立ち寄りください。
会員クラス | 準会員 |
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車輌クラス | クラスL |
コーティング | |
磨き | |
オプション | |
施工料金 | 274,576円税込み(準会員再施工割引―10%・輸入車割り増し磨き+10%・ソリッド塗装割り増し磨き+10%・濃色車割り増しランク3磨き 適応) |