数少ない懇意にしている車販売店さんからご購入になられご依頼いただきました、
ご新規のお客様です!
当初はAMG53とかで検討されていたそうですが、
なぜか急に63Sになってしまわれたそうですけれど、
価格700万円くらい違うのになんとなくの気分でそれだけ予算増額できるとは?
増額分だけで普通のEワゴン買えてしまう!
しかも既に高齢者でありながら、
こんな600PS越えの車が何故に要るのか?
多分そのクラスで最高ランクの車で無いと嫌なのでしょうねー
そういう意味では、私の友人にもパナメーラS→パナメーラGTS→997カレラ4S→991ターボS→991GT2(チタンロールゲージ・マグネシュウムホイル600万OP付き)とグレードアップしてきましたが、
なんと今回買ったGT2は6,500万円だとか!
ターボSの下取り金額からの追い金は4,000万円近い・・・
正直其処までしてトップエンドの車に何故乗りたいのか?
ですが、
昔は違いました・・・
多分ポルシェのツーリングクラブに入りツーリングに行くと、
自身が乗っている車よりハイクラスのポルシェがいっぱい居て、
プライベートの友人たちの集まりであれば羨望されても、
其処に行くと一般車になってしまう・・・
つまり優越感味わえず、
自分が人の車に羨望してしまう。
以前は私もフェラーリの集まりやディーラーにはよく顔を出していましたので、
フェラーリオーナーたちの会話を聞いていると、
所有するフェラーリのランク=その中での立場みたいになっていましたし、
殆んどの会話は自身の付けているパーツ自慢でした。
その中にあって感じたのは、
「この人たち別段それほど車が好きなわけではなく、
ステータスシンボルとして判りやすいから所有しているだけの、
ただの見栄の道具なんだ・・・」
と感じました。
まあそれも人それぞれ、人に迷惑かけるわけではなければ、
それもそれとは思います!
但し、私がこのような方々と同じだけお金を持っていて同じ事をするのか?
と言えば、100%しませんね!
高価格=高性能は担保されるでしょうが、
高性能=運転が楽しいは別ですし、
楽しければ新しさやいかに速いかも関係ないです!
ですから私は今日日の新車に一切興味が持てず、
故障もするしよってお金がかかろうとも20~50年前の車しか興味(所有)が持てなくとも、
見栄は張れずとも楽しいですよー
63Sになると必然的にレッドキャリパーになるそうですが、
この時代にこの設定はAMGも時代遅れ・・・
これだけで欲しくなくなります。
ここ何代かのEのAMGはリアキャリパーがノーマルキャリパーですけれど、
制動力・制動配分的に問題が無いから設定しているのでしょうが、
ノーマルキャリパーまでレッドにしてしまうと、
国産輩仕様みたいで品がないです・・・
63Sのみナッパフルレザーシートとの事ですが、
背もたれの一部にはスエード調が入っていますけれど、
フルレザーとカタログ表記がされていますから、
アルカンターラではなく本物のスエードなのかも?
20年位前のイタリア車では結構本物のスエード多用されていましたが、
最近の車では見ること皆無です・・・
今のアルカンターラは品質凄く良いですが、
とは言え本物の上質のスエードの質感には勝てません。
これは総てのフェイク素材にいえることでしょう・・・
Eクラスも基本内装派手ですね・・・
センターコントロールパネルのスイッチ配置は、
Cクラスと比較すると高級感もセンスもありますが、
トリムは昔と違いプラスチックなのは悲しい。
但し、
ダッシュボードからドアまでの連続トリムはリアルカーボンで、
クリアの質感も非常に高いです!
其処にアンビエントライトさえ無ければ・・・
お弁当箱いっぱいのAMGV8ツインスクロールターボエンジンですが、4,000ccにダウンサイジングされても、
補器類が増えて結局はエンジンルーム余裕がありません・・・
600ps越えですが、
かといってエンジンマネージメントやトラクションコントロールに、
レースモードはステーションワゴンに要らんでしょう・・・
その時の爆音は確かに凄いですし、
バックファイアーばんばんしますしその音量も大迫力ですが、
やはりこのような山のような車には似合わん。
AMG63だからなのか?
膜厚通常のメルセデスベンツの約倍の246μもあります!
63に関しては生産工場が違い、
AMG工場での組み立てがされているそうですので、
塗装ラインもメルセデスと違う専用なのでしょう!
ダイヤモンドホワイトのパール塗装でも、
肌感がメルセデスベンツとはまったく違います。
ですので程度としては極上ですから、
磨きは“01ライト・ソフト磨きコース”で十分です!
と思いきや、ルーフスポイラーには新車時に貼り込んであった、
保護フィルムの隙間から進入した水で出来てしまった、
ミミズ状窪みと貼り込み歪み痕が出来てしまっています・・・
これ正直メルセデスベンツでは多い。
PDIでの駐車中定期的に貼り替えられるのですが、
その際作業者のスキルが低いと、
フィルムに隙間が出来て其処に水が入り込みフィルムの糊と反応して、
塗装にダメージを与えてしまいます・・・
通常の磨きでは対処不能ですので、
販売店さんとヤナセさんで話し合い、
結果ヤナセさんが費用を持つとの事で“スポット磨き”を行うこととなりました!
けれどこれメーカー保障ではなく、
長野ヤナセさんの持ち出しだそうですけれど、
このようなこと度々あっても都度きちんと対処してくれるのは、
NTPグループ(レクサスはまだまし)とは会社としての姿勢がまったく違います。
同じ車種を買うにしても、
購入店舗(会社)が違う事でかなり明暗は分かれます・・・
更に右ルーフシェルの後部の側面に2cm程度ではありますが、
ガッツリ傷入ってしまっています・・・
考えられるのは、ルーフに貼られた保護フィルムを剥ぐ際やその際の糊残りを処理している時に、
メカニックのツナギのファスナー・ボタン・ポケットに入れた携帯等で引っ掛けてしまったのでしょう。
これは相当深い傷ですので、
通常の膜厚であれば其処まで磨けない可能性が高いですが、
前記したように膜厚非常に厚いですから多分大丈夫?
ある意味博打的ではありますが・・・
かなり手こずり時間も消費しましたが、
ルーフスポイラーもシェル部分も、
直りました!
但しルーフスポイラーは素材がPPですから、
膜厚確認しながらのスポット磨きは出来ませんので、
途中からは相当慎重に磨いていきました。
正直塗装が軟らかく膜厚も薄い国産車では無理だったでしょう・・・
こういう部分でも“腐ってもベンツ”と言われる所以です!
特に塗装表面を手直しする必要も無いほど程度良かったですので、
新車柚子肌にある極微細なグランド(飛び出た剣山の針のような)を、
切って上げて、
艶を向上させるための磨きに専心しました!
新車総てがこのような状態であれば、
オーナー様の施工費用も少なく済みますし、
私も楽な施工できるのですが、
弊社入庫車両で見てもそんな車両は5%以下でしかありません・・・
一般の方の殆んどは、
「新車の納車時が一番程度は良いのでしょう!」
と思っておいでのようですが、
一般的車ではぜんぜん違います・・・
殆んどの車は塗装終了後クロス拭きが仕上げとなりますから、
塗装表面状態は顕微鏡レベルで見ればかえってザラザラです・・・
クリアが紫外線劣化していないから綺麗に艶があるように見えているだけです。
一部高額車種ではディーラによってはディーラー負担で磨きを必ず行うところもありますけれど、
これが磨きがされているから状態が良くなっているとは必ずしもいえない・・・
技術的な事に左右されますから、
作業者が経験が浅かったり、
技術な無ければ、
何もしていないのと殆んど変わらなかったり、
オーロラ傷が入ってしまっていたり、
肌感を壊したり斑にしていたりなんてことは良く見かけます。
ですので、
磨き無しでいきなりガラスコーティングも問題ありますが、
かといって磨きをするから良くなると断定できるものでもなく、
結局はそのお車に適した磨きをきちんと行えるのか?
と言う事が重要ですが、
今この業界殆んどはダブルアクションポリッシャーのみの磨きになっていますから、
塗装を壊すリスクは低いですが、
改善される可能性も同じように低いです・・・
施工をなさるなら、施工価格比較で安いところを探すのではなく、
どの様な事がどの様な理論に基づいて行われるかが重要で、
施工価格のみの判断をなされるのであれば、
中途半端な選択よりもキーパープロのようないっそ簡易施工の方がましでしょう!
Mercedes-Benz メルセデスベンツ AMG
E63Sステーションワゴン 4マチックプラス(2132899)
磨き&ガラスコーティング&オプション施工終了
今回は販売店さんを介してのご依頼でしたが、
このようなご依頼も、
昔より懇意にしている販売店さんとディーラー及び営業マンに限られ、
オーナー様からの弊社施工指定で現在4社3人以外は受け付けておりません・・・
偶にお取引無い会社や営業マンから業販のご依頼もいただきますが、
その場合は上記した会社営業マンからでも業販はお断りです。
これで販売店さんに持ち帰られて、ナンバー取り付けやこまごました作業の後土曜日に納車だそうですが、
オーナー様恐らく走りの過激さと爆音には驚かされることでしょう!
試乗もせずに決められたようですから・・・
今回は一度ヤナセさんからヤナセ純正コーティングの見積もりが出てしまっているため、
「その価格に近いレベルのガラスコーティングの選択をして欲しい!」
「撥水or疎水・滑水機能にして欲しい!」
とのご希望でしたので、
“G’ZOXハイドロフィニッシュ ガラスコーティング”といたしました!
偶にお客様から、
「G’ZOX扱っているのに、何故リアルがラスコーとは一つも取り扱いが無いの?」
とご質問ありますが、
幾らG’ZOXの指定施工店といっても、
弊社が製品的やクオリティーに太鼓判が押せない商品はお取り扱いは出来ません・・・
他社さんと違い弊社は撥水能力だけのガラスコーティングは、
“百害あって一利無し”と思っていますし、
基本一般使用前提での撥水ガラスコーティング自体に懐疑的見解だからです。
この度は人生初のガラスコーティングの施工を、弊社にご依頼頂き、ありがとうございました。
確実に今までよりも汚れにくくなり、それにより洗車頻度も少なくて済みますし、傷も入りづらくなり、水染み付着リスクも確実に下がります。
但し、ガラスコーティングと言えども経年で機能である疎水・滑水力は低下していきますので、必要であれば機能復元のためのメンテナンスも可能ですので、お申し付けください。
これから本格的積雪のシーズンとなりますが、流石にこのパワーと車重ですと滑ってとっちらかってしまいますと、幾ら4マチックで高度な制御がなされていても、コントロール不能に陥るリスクありますので、雪道では必ずスノーモードで慎重にドライビングして下さい。
ご指名頂きありがとうございました。
車輌クラス | クラスX-2 |
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磨き | |
オプション | |
施工料金 | 201,088円税込み(代車使用なし割引―5%・新車割引磨き―10%・淡色車割引磨き―5%・輸入車割り増し磨き+10% 適応) |