11月月初にお見積りに見えられた京都市内のお客様で、
車両状態を拝見いたしましたが、今年の2月に大阪の中古車販売店よりご購入され、
その販売店手配でG’ZOXの撥水ガラスコーティングも施工なされたそうですが、
すでにボンネットとルーフは全くガラスコーティングの残存性は無く、
艶も完全に無くなりマッド塗装のようですし、
水染みの一種なのか?
斑斑になっています・・・
何年も露天放置されていた車ならいざ知らず、
こんな短期間でこの様になってしまっているお車は初めて見ました。
流石にオーナー様販売店にクレームを言われたそうですが、
有料で再施工はするとの返答だったそうですけれど、
G’ZOX保証書は5年間を謳っておりますし、
1回目のメンテナンス期日にも至っていない状態で何故無償再施工にならないのか?
質の悪い販売店と施工業者に当たってしまわれた・・・
更には、
側面なども傷が相当量付いていますし、
何故かわかりませんが横方向に#1.000級のペーパー目のようなものがほぼ全パネルに部分的あります・・・
一つ考えられるのは、
G’ZOX施工前に相当使い込んだ質の悪いトラップ粘土で鉄粉を除去したか?
そのような状態ですから、
このお車の状態での弊社過去施工例(通常行う)でのお見積りをご提示すると、
それなりの価格の覚悟はされていらしたとの事でしたが、
ドン引き・・・
色がソリッドホワイトですから傷自体はさほど気にはされていないとの事でとにかく、
「トップ部分の意匠性改善が最低限出来るレベルで!」
との事で、
長野店では過去使用過程車では施工事例がありませんが、
01ライト・ソフト磨きコースまで落とし、
且つガラスコーティングもスタンダードクラスに止めたお見積りを再提示させて頂きましたが、
これでも予算をはるかに超過しているご様子でした・・・
お帰りの際のご様子からも、
「見積もりだけで終わりだな・・・」
と思っておりました。
が、数週間後にご連絡を頂き、
弊社の施工をご希望頂きました!
弊社に見積もりにいらした後も、
数社見積もりに回られたそうですが、
弊社と違い最上級ガラスコーティングを提案された施工店さん以外は全て弊社より安価だったそうです。
予算を最重要事項とされていらっしゃるようでしたのに、
それで今回何故弊社に決断されたのか?
過去大阪店が営業をしているときにもあった傾向ですが、
オーナー様はどうしたいのか?
よりも、
ここまでの予算範囲で!
を優先される方が関西エリアでは圧倒的なような気がします。
し、メール・TELだけの段階で見積もりを求められ、
車両確認無しで具体的ご希望提案も無い状態での見積もりですから、
あくまで弊社過去施工事例の概算金額をお伝えすると、
ほぼほぼ回答は、
「検討させて頂きます!」
ですが、
その後連絡を頂いた事例は皆無です・・・
私の印象は、
関西エリアの方は出不精で、
実際足を運んでまで検討することが嫌い・・・
関東・中京のお客様の多くは、
オーナー様自身から来店しての車両確認と見積りを望まれます!
真逆ですねー
それと、
見積金額がご予算と合わない場合には、
価格交渉(値引き)するかどうかが主判断事項のようです・・・
が、関東・中京エリアの弊社のお客様は、
施行内容の見直しで予算に合わせられるかを検討されます!
こういう部分も、
全然考え方違いますよねー
確かに関東エリアでも、
先日TEL頂いたご新規のお客様など、
「施工はするから、ディーラー提示より安くして施工してくれるんだよね?」
とか、
中京の既存のお客様で、
「ポルシェの新車を購入したので、
ペイントプロテクションフィルムを施工したいから予約枠を確保しておいて!」
と言ったまま、
確定連絡がないのでプレカットもしないといけませんから連絡してみますと、
「今回は施工はしません・・・」
施工されないこと自体は全然かまわないですけれど、
施工枠確保を要求しておきながら断りの連絡すらしない自己中さにはあきれました・・・
私の性格上、
この様な非常識言動や行動を1回でもされてしまうと、
以後施工どころか見積もり・交渉も一切お断りです。
既に、
顧客名簿から抹消しました!
弊社建築事業部・車磨き事業部共に職人としての技術を売りにしています!
その中で、今の時代の大勢のような、
❝お客様は神様❞等とは全く思っておりません・・・
お客様が自身で出来ないことを弊社が技術提供させて頂き、
その代価として料金を頂く、
❝50:50の対等な関係❞と考え、
今まで両事業部とも営業してきていますので、
そこのスタンスがご理解いただけないようでしたら、
平身低頭お客様は神様スタンスのお店をご選択ください!
横柄ですが、
因業爺のポリシーですので。
この巨体ながら、
メルセデスベンツとしては、
格安の新車時600万円台で売られていたらしいですが、
車体重量比の価格で考えると、
非常にコスパ優れています!
が、
やはり価格なりに内装素材感はメルセデスベンツというよりもほぼトヨタ的です・・・
導入当初はけっこみかけもしましたが、
最近では特に新モデルなどはほとんど見かける機会はないような。
その当時と比べると、
メルセデスベンツのSUVラインナップ非常に増えましたから、
だいぶそちらに流れたのでしょうかね?
初期型では後部座席全て取り外し可能だったそうですが、
シート一脚80㎏くらいあったそうですので、
現実的には後部座席と取っ払いバン的使用をされた方は、
殆どいないでしょうが、
発想としては実用性はありますね!
このシートの武骨さは、
いかにもメルセデスベンツ的ともいえますが、
今時の国産高級1BOXを見慣れてしまうと、
本当にバン的印象を受けてしまいます・・・
が、
後部座席に乗った印象では国産1BOXよりかなり広く感じます!
今回Vクラスは初めて施工しますので、
当然乗ったことすらありませんが、
後部座席の座り心地はかなり硬く感じますけれど、
レザーの鞣しの硬さからそう感じるのか?
実際シートクッション自体が硬いのか?
もし後者だとすると、サスペンションの硬さと相まって、
長距離移動の移住性は国産車の方が上でしょうねー
この形状のリアヒーター吹き出し口は、
初めて見る形です!
ドイツ車だから、
ナチスの大西洋の壁のトーチカを模したのか?
なんてことは無いでしょうが、これセカンドシート前部にはありますが、
サードシートでは普通に側面に吹き出し口あります。
昔ボルボ850を新車で購入した時、納車時に初めて気が付きましたが、
極寒の地スウェーデンの車でありながら後部ヒーターがない・・・
これにはびっくりというよりも、
だまされた感を感じたことを思い出してしまいました。
関係ない話ですが。
今回磨きコース内の標準施工に鉄粉除去が含まれないため、
オプション施工として❝鉄粉クリーニング❞行いました!
購入からわずか10か月程度にしては、恐ろしい鉄粉付着量ですが、
何故にここまで鉄分が付着しているのか?
お住まいの地区はどちらかと言えば京都市郊外で、
付近に鉄粉を吐き出すような工場地帯もなければ、
幹線道路や鉄道もない、
しかも使用頻度も低いのに?
全く持って理由は判りません。
但し、
これだけの鉄粉付着がある状態で、
洗車は手洗いをご自身でなされているそうですから、
洗車線傷はご自身で相当入れてしまっているでしょう・・・
聞く話ですと、
簡易施工店(キーパープロ等)だけでなく、
自称プロ施工店と謳っている店舗でも、
使用過程車にも関わらず、
鉄粉除去を行わずいきなりメンテナンス・コーティング・磨きを行っているところの方が多いとか・・・
トラップ粘土使うのも弊社からすれば論外ではありますが、
鉄粉付着したまま作業をすれば、
洗車で鉄粉引きずって傷を入れるのとは段違いの傷入ることは問題視されていないのか?
私からすると、
よくそんな恐ろしいことが出来る・・・
と、
信じられないのでがねー
前記してきていますが、ボンネットとルーフだけ、
他のパネル意匠性と全く違いますし、
10か月前に施工したはずの、
G’ZOXのコーティングの残存性も皆無です・・・
傷の量もその深さもかなりの酷さですし、
何よりも、
全く艶を失ったマッド塗装に水染みが付着した様な意匠性に何故になったのか?
購入時に同時依頼されて実際G’ZOXの施工保証書もありますが、
そこに記載されてる会社はG’ZOXには登録がありません・・・
これも不思議なんですよねー
この状態今までの長野店の施工実績からすると、
ある程度の確実な改善を達成するためには03磨きコースというのが必要な選択になりますが、
これも前記しましたように予算の壁で❝01ライト・ソフト磨きコース❞しか選択肢がありませんでした・・・
恐らくは根本的改善には至らず、
あくまで表面的な改善にとどまる可能性の方が高いことが予想されますので、
施行者としては❝捨て銭❞的印象は拭えません。
実際車両の外観程度から判断すると、新車から7年経過走行距離57,000㎞問ことを考慮して考えると、
状態的には下の中くらいで、
私が査定員であれば外装評価点は3が限界です・・・
同グレードで年式・走行距離がほぼ同じであれば平均相場価格から50万以上は安くなければ、
私なら購入土俵には上がりません。
但し、
内装程度はかなり良く4.5は固いですね!
本当に何をすればここまで傷だらけになるのか?
30年~以上経過している車ならこのような状態も見ては来てはいますが・・・
いざ磨き始めてみると、
また不思議な現象が全パネルで起きていきます・・・
今回ファーストポリシュでの使用コンパウンドは、
滑り性が高く絡みが起きにくいものを選択していますが、
パネルの1/2~1/3くらいの範囲に絡みが生じます。
その絡んだ状態が、
何かの不純物を取り込んでそれが原因で絡みが起きているような?
生きているG’ZOXのガラスコーティング若しくはトップのフッ素では、
こんなことにはなりませんから、
その上若しくは下に何か途方もなく粘りやすい油脂があるような感じです。
似た感じは完全に劣化しきった油脂WAXや、
途方もなく質の悪いWAXやポリマーでは経験はありますが、
今回は一寸次元が違います・・・
ファーストポリッシュでのコンパウンド絡みは完全に絡みを除去しきらずに、01スタンダード・ソフト磨きコースでは最終磨きとなる、セカンドポリシュにて、更に滑り性が高く油脂性の高い(傷隠蔽性はありません)コンパウンドを使用することで、
絡め取る作戦に致しました!
それでも1ポリシュでは絡め取ることが出来ず、
2回→3回と行うことでやっと除去できる部分もありましたが、
それでもまだ数cmの大きさで頑強にこびりついている個所すらあります・・・
これ以上ポリシングで取ろうとすると、
塗装に焼き付いてしまう可能性もありますので、
そのような部分は特殊アルコールをクロスにつけて手磨きです。
既に塗装浸透してると思われる部分を除いては一応全除去は出来ました!
まさに今回は、
割に合わない赤字仕事となってしまいました・・・
風邪もひいていましたから、
かなりきつかった。
購入後ご自身でご近所の板金塗装工場さんに依頼されたそうですが、
フロントバンパー左コーナー部が再塗装されていますけれど、
クオリティー的には最低の塗装です・・・
アークチックホワイトと言う2コートソリッドですので色の違いはほとんど目立ちませんが、
肌の酷さとクリア暈し痕部分のクリアすじ状になってしまっていますが、
これ恐らくクリア暈しの際暈し際をシンナーで馴染ませた際の痕跡です・・・
下手。
これでお金を払うのもどうかと思いますが、
これでお客様に引き渡す神経が判りません・・・
田舎者の私には良くまだわかりませんが、
都会は優良業者と悪質業者かなり混在しているのでしょうねー
いったい初めの状態はなぜあのようになっていたかの、
完全な理由は判りませんが、
とりあえずは、
艶が戻り、
もやもやした曇り・斑も無くなりましたが、
どうやらボンネットは再塗装(交換)されているようで、
左右フェンダーとの色違いが目立つようにはなってしまいました・・・
それと初めは見えなかったピンホールも見えてきてしまいましたが、
これは恐らく黄砂・花粉から染み出た強酸で溶かされてしまったのでしょう・・・
磨き上げられることは、
艶が格段に上がったり、
傷等が除去されたり、
柚子肌が収まりに鏡面性が加わったりと良いこともありますが、
不純物やポリマー・WAX等で隠されていたものが露出してしまうというリスクも含んでいます。
このお車のようなピンホールはペーパーからの磨きの05磨きコースなら改善できる可能性はありますが、
既存膜厚は150μくらいは無いと難しいかも?
Mercedes-Benz メルセデスベンツ V350 アンビエンテ
(639350)磨き&ガラスコーティング&オプション施工終了
今回一番の課題は、
本来であれば03磨きコースが必要な状態のお車を、
いかに01ライト・ソフト磨きコースと言うダメージ除去を目的としていない磨きで、
改善を出来るだけするか!
実際私の予想よりも改善ハードルは高く出来上がりましたので、
これで引き出し又増えました。
経験こそ最大の武器になりますが、
物理理論の裏づけの無い闇雲な磨きは、
時として改悪につながる恐れがあります・・・
最近ユーチューバーみたいに、
素人もプロ(自称)もやたら磨き動画がアップされているとの事で見てみましたが、
皆さん無茶苦茶なことしていますね・・・
まさに物理理論を無視したただのパフォーマンスです。
あんなんできちんと磨けるのであれば、
磨き屋も苦労はしませんわ!
お引き取りに見えたオーナー様も、
予想値を超えた仕上がりだったご様子で、
笑顔でお帰り頂けました!
嬉しいことです。
その際、
今後の管理として、
洗車についてかなり時間をかけてお話をさせて頂きましたが、
日々の手洗い洗車の方法をお聞きしていましたら、
ほぼプロの推奨する方法と道具をお使いでした!
長野店の口うるさい常連様方でも、
「判っちゃいるけど、そこまではいつもはやり切れない・・・」
というレベルを、
日常的に行われているそうです!
今回予算と言うハードルの中、
施行させて頂きましたのは、
❝マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング❞ですが、
最近ではかなり施工台数は少なくはなってはいますが、
いまだこのコーティング以外は施工されないというコアなファンの方もいらっしゃいます!
現在のラインナップの中でも一番古い部類になりますが、
新商品や高級コーティングと比較しても、
基本性能がしっかりしていますので、
遜色はありません。
今回のブログはかなり辛辣なお車評価となってしまい、失礼とは思いますが、ゴマすり的発言が一番苦手ですので、ご勘弁ください。
お引渡し時にお聞きした手洗い洗車の拘られ方は正直凄いと思いました。
私自身、自分の車では其処までやっていませんから。
但し、鉄粉に関しての今後の課題は結構重要ですので、今後は高圧スプレーも併用された洗車はされた方が、鉄粉の付着は抑えることが可能になると思います。
今回の施工で、今後短期的に同じ状況に陥ることは無いとは思いますが、万一短期的に似た症状が起きてきましたら、ご連絡頂き京都店在店期間中に拝見させてください。
それとタイヤ寿命についてですが、ベンツと現在履かれているレグノとの相性はあまり良くないとの評判をお客様からよくお聞きしますので、タイヤ回転音の問題はありますが、ミシュランorコンチネンタルが一番無難だと思います。
今後良い状態が長く維持できる事を、願っております。
この度は、御入庫いただきまして、ありがとうございました。
PS:お帰りになられてからお越しになられた、マクラーレンカッコ良かったです。
正月開けにご入庫の予定ですので、お近くをお通りでしたら、お立ち寄りください。
車輌クラス | クラスX-1 |
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磨き | |
オプション | |
施工料金 | 210,269円税込み(代車使用無し割引-5%・淡色車割引磨き-5%・ソリッド塗装割り増し磨き+10%・輸入車割り増し磨き+10%・波板形状ルーフ割り増し磨き+10% 適応) |