ご新規の京都市内のお客様ですが、
TELにて娘さんからお問い合わせがあり、
「父の車の内装に日焼け止めクリームが付いてしまい、染み抜きできますか?」
との事で、1週間後に京都店犬用スロープの設置工事打ち合わせと、1台磨き&コーティングのお見積もり依頼がありましたので、それに合わせて御入庫頂くご都合を合わせて頂けましたので、
御入庫いただきました!
来店時は犯人の娘さんとお母様でいらっしゃいましたが、
今まで日焼け止めクリームの染み抜きはしたことがなかったですので、
試験施工での結果をお待ち頂き、
結果良好でしたので、
そのままお預かりさせて頂き、夕方にはお引取りいただくことといたしました!
しかし、先々週から何度も連絡を頂き、現車確認と見積もりで来店されるはずの方は、
結果未連絡で来店はされなかったですし、
以前見積もりさせて頂いた方も、
やはり施工の可否の連絡はしてきません・・・
この様なタイプのお客様は、
長野店と比較して京都店では数倍いらっしゃいますが、
私の今までの人生経験上、
東北→関東→中京→関西→九州と西進するほど社会的常識感が欠けた言動・行動原理のようです。
待っているのも無駄ですし、
見積もりや現車確認すのにも時間消費するのですから、
来る来ないや施工するしないは別として、
きちんと連絡くらいするのが大人としての常識です!
多分お父様が運転中に後部座席に娘さんが乗られ、走行中に日焼け止めクリームを塗られ、
日焼け止めクリームが付いた手のひらでいろんなところを触っちゃったんでしょうねー
まさか簡単には取れなくなるとは予想しなかったでしょう・・・
日焼け止めクリームは製品によりかなり成分はまちまちで、主に酸化チタンや酸化亜鉛を使ったものや、皮膚吸収されるような化学成分が入っていたり、最近では植物酸などもあるようですが、
どうやら通常の化粧品やクリームよりは成分は強く浸透性も強いようです・・・
弊社に持ち込まれる前に、
お父様が色々なものを試して除去を試みたそうですが、
ダメだったそうです。
特殊なアメリカ製の内装用 染み抜き洗剤を、
専用のブラシで泡立てながらシボから染み成分を掻き出すようにブラシを回転させて洗浄を行った結果、
染みは完全に除去出来ました!
洗剤成分が残留して悪戯をしないように、
きちんと洗剤を濡れタオルで拭き取る事も大切です。
この様な作業の際に気をつけなければなら無い事は、車に使われている殆んどの素材は、
素材表面に極薄くプロテクト層が作られていますので、
それを溶かしてしまったり削り取ってしまうと、
意匠性的にも斑が生じますし、
素材の肌触りも変わってしまい、
以後劣化の仕方や時間軸にも変化が生じてしまいますので、
除去能力の高い溶剤や素材刺激性が高いものを使用することはかなり危険です・・・
基本的には、
洗濯用洗剤の中性タイプ以上の薬剤を素人が使用することは避けるべきです。
素人が思うよりも車の内装材はタフではありません・・・
という事故がこのお車で起きてしまっています・・・
弊社に依頼なされる前に、
お父様が化粧の除去液など数種類を試してみたそうなのですが、
結果は染みは落ちずに更に素材表面に斑を作ってしまいました・・・
と言うのは、
前記した素材表面のプロテクト層を除去してしまっていますので、
この部分だけ滑り感が無くなりべた付き感が生じてしまっています。
こうなる、どの様な方法を取ろうが、
元に戻す事は不可能で、
どうしても気になるのであればパーツ交換しかありません・・・
恐らくは、
「この程度の染み抜きに何万円も払うのはもったいない・・・」
と、
安易に考え行動されたのでしょうが、
結果はそれによりダブルスコアーレベルの損害となってしまわれました・・・
“ミイラ取りがミイラになった”とも、
“ただより高いものは無い”的な、
典型的失敗です。
お引渡しも終了し、
翌日かねてより走り試しに行こうといっていた“高雄パークウェイ”に朝一で試走に行きましたが、
嵯峨野側から侵入し終点でUターンし1往復して帰途に着こうとしましたところ、
道はすきすきで1台のみゴルフが走っていましたが、
スムーズに道も譲ってくださり、この道自体エキシージⅠで6~7年前に走って以来ですし、アングリアでワインディングを走るのも、先月長野店近くのテストコースで2~3km走って以来でしたので、初めは恐る恐る車の調子とタイヤグリップを確かめながら流し始めましたが、
キャブは絶好調のレスポンスですし、
タイヤのグリップ感も程よくドリフトしてくれるので、
折り返してからはほぼ全開全速走行をしていると、
下りのタイトコーナーでフルブレーキング3速→2速シフトダウンしようとクラッチを踏むと、
「バチン!」
という音と共にクラッチが踏み抜け操作不能・・・
クラッチワイヤー切れちゃいました。
安全な路肩に駐車させ、
先日加入したチャブ保険のロードサービスを呼ぶ羽目になってしまいました・・・
問題は、殆んどノーマルパーツは使われておらず、
構造自体もワンオフですので、
京都で直せるのか?
京都店で外注契約している板金屋さんにお聞きしたところ、
仲間の車屋さんなら多分直せるとの事で、
そちらの工場に陸送して頂きました!
その間にこのアングリアレーシングを製作した群馬のケントスピードさんにも状況を報告し、
対応方法をお聞きしたところ、
「何を使ってどう作ったかは覚えていないけど、
多分ケータハムあたりの部品を加工していると思うから、
入庫された工場が部品加工や調達が出来なければ、
写真と寸法等送ってくれれば加工して送るよ!」
との事でしたが、
最悪長野か群馬まで陸送も覚悟していました。
八幡市の修理工場さんに伺って状況を尋ねたところ、
やはり使用されているワイヤーは特定できないとの事でしたが、
「ワイヤー加工屋さんでワンオフで作ってくれるそうだし、
ペダル側の取り付け方法に無理があるから、
そこも今後ワイヤーに負荷がかからないように加工しておくね!」
との事で、
一件落着!
この様な車は、
又何が起こるかが予測不能ですので、
こういう機会にスペアパーツを作っておけば安心ですから、
ワイヤーを2本作成してもらう事にいたしました。
転ばぬ先の杖ではなく、
“転んだからこその先の杖”です!
お盆までに直れば、
友人を長野から呼びケイマンGT4とMINI・JKSと勝負しますか?
ガチでアングリアレーシングの勝ちは確定的ですが、
但し壊れなければ・・・
ですねー
この度はご入庫いただきありがとうございました。
日焼け止めクリーム付いた手で内装に触ってしまったのは失敗でしたが、お父様が逆に痛めてしまわれた事で、なんとなく責任所在曖昧なったのは、不幸中の幸いだったかもしれませんね。
今回ご購入いただきました、ユニタス・ワイプスユニバーサルクロスで今後クリーニングなされて落ちないものがある場合は、必ず変なものを使わずに、まずは弊社に問い合わせてください。
それと、車内にウエットティッシュも常備しておいたほうが良いでしょう。
又お困りの事がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
会員クラス | 非会員 |
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車輌クラス | クラスM |
オプション | |
物販 | ユニタス・ワイプスユニバーサルクロス=1C/S |
施工料金 | 37,530円税込み(物販含む) |