3年ほど前に施工いただいておりますお客様ですが、
今回左リアフェンダーにかなり激しいドアパンチを食らってしまわれたとの事で、
車両保険使用で板金塗装修理&コーティング補修のご依頼を頂きました!
然し、
当て逃げは後を絶たず、
このようなドアパンチですら犯罪行為であるという認識は多くの方には希薄な様です・・・
今の時代ドライブレコーダーは必需品で前後の装着を推奨していますが、
駐車監視機能付きで衝撃感知をして撮影開始したとしても、側面での加害で、
加害車両が前方(後方)通過していればナンバー写る可能性は多少はありますが、
反対方向にいかれてしまえばまず写る事はありません。
となると、
360度撮影可能なタイプとなりますけれど、
電装さん曰くどうしてもカメラが前部装着の全方向パノラマになるので、
後方撮影のレベルが下がってしまうため選択としては微妙との事・・・
万全を期すには、
360度タイプと通常のメインタイプを後方設置で完璧だそうですが、
高性能タイプですと10万は軽く越えてしまいます。
何処まで自己防御をするかと言う問題になりますが、
考え方としては保険が20等級であればドライブレコーダーは必要最小限に留めて、
最悪の場合は保険使用と言う選択もありかもしれませんね?
これとは別に身体・財産の防衛のための、
防犯グッツも今の時代家庭常備と携帯用と必要な時代でしょう!
一昔前は防犯ブザーなどが推奨されていましたが、
今の異常者や輩による犯罪行為は、
大胆且つ複数で車などに押し込めされてしまったり、鼻から暴行(性)・傷害を目的としている場合など、
ほとんど役をなさい可能性が高いそうです・・・
そうなるとその上の段階、
催涙スプレーやスタンガンなどとなってきますが、
以前のものは逆に奪われ相手の武器にされる恐れがありましたが、
最近のものは色々工夫が施され万が一奪われた場合は作動しなかったり、
奪い取る事自体が難しい構造のものもあります!
私も試しにナックルタイプの小型スタンガン買い出かけるときは必ず携帯しています!
先日会社に訪れた知人の輩に、
スタンガンデモしてみて、
「これを突きつけられてそれでもかかって行く?」
と聞いてみた所、
「まったく無理、音と光に圧倒されてしまって、とても近づけない・・・」
と、
ある意味プロでさえ言っていました!
但し、
特にスタンガンはものによっては逆にショック死させてしまうようなものも売られていますから、
購入される際は軍隊用のようなものは避けたほうが良いようです。
因みに、弊社出入りの警察関係者によると、
とにかく中国人の輩犯罪が急増している上に、
その手口は日本人に比べ非常に危険だそうですので、
複数でたむろしている場合は特に注意が必要だそうです!
最近では、
中国人の当たり屋グループによる恐喝事件も保険会社から注意情報頂きました・・・
お持込時に、
オプション施工として、
ヘッドライトカバーへのクスミ防止をご相談頂きましたが、
幸いにもまだごく軽度のクスミですんでいますので、
磨き自体は“ライトポリッシュ”で十分でした!
ただし、
ボディもそうですが、
ヘッドライトカバーだけでも20箇所くらいの飛び石痕跡があります・・・
私も車間距離詰める傾向がありますが、
そうは言っても数個位しか在りません。
ここまで飛び石受けるとなると、
そのうち割れる事すらありそうです・・・
この状況で、
より良い選択は“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”による表面保護でしょう!
クスミ防止では、
コーティングなどとは比較にならない長期防止が可能ですし、
これだけの飛び石を受けていてることからして、
破損の防止のためにも必要な処置と言えます。
現状で、過去施工車輌をみると、
露天駐車車輌でも10年位はフィルム耐久性は維持されています!
いざ板金当工場に持ち込んでみると、
このお車にはカラーコードが存在しない・・・
オリジナルカラーで再塗装されているのか?
と思いきや、この時代のオールロードはアウディグループのアウディ・フォルクスワーゲン・ロールスロイス・ランボルギーニで設定されているボディカラーから、
好きなものを選択できると言うオプションがあったそうで、
新車購入時のオーナーが選ばれたようなのですが、こちらのオーナー様は中古車として購入されているので、
どのメーカーの色なのかが分からない・・・
つまり調色にアドミラル使用ができないため、
調色は職人の腕と勘に頼るしかありませんが、
流石に何もデーターがないなかでの調色ではかなりの困難が予想されるため、
今回は色暈しの為左リアドアとリアハッチを色暈しのクリア-は当然全面吹きとすることに成りましたので、
損傷は一部でしたが施工範囲は大事となってしまいました・・・
しかもこの時代のオールロードは販売台数も少なく、
ショートパーツからモールに至ってパーツの国内在庫無し。
しかもルーフレール脱着にはルーフライナーを外さなければならない複雑な構造・・・
その為、
板金塗装工程に約1ヵ月半も要してしまいました。
今回保険修理が再塗装パネル3パネルと、
隣接パネル施工でリアバンパー・右リアフェンダー・左フロントドアを入れて6パネルになりますので、
オーナー様かなり迷った挙句に残りのパネルを自費負担をされて、
全面再施工とされました!
既に初回施工から3年が経過していますが、
施工して頂いていたコーティングの基本耐久は7年ですので、
まだまだコーティングは残存し機能もバリバリ衰えてはおりませんでしたが、
かなり管理状態には問題があり且つ完全露天駐車ですので、
実際にはあと2年位が現実的使用耐久期限でしょう。
オーナー様としては後10万km位は乗られ続ける予定との事ですので、
2年後に再施工となれば満額自己負担になりますので、
この時点で施工すれば費用負担も少なくすむ事から、
どのタイミングでの施工のほうが得なのか?
で悩まれましたが、今再施工をなされ10万キロくらい乗られた時点で、
丁度再施工されたコーティングの耐久限界と一致するのではと言う事で、
今回の再施工の決断をなされました!
然し、
実車の状態は一寸ありえないくらい酷い状態です・・・
フロント周りの飛び石は数えられないほどの数浴びています。
これだけの飛び石を浴びていると言う事は、
前走車に対して相当詰めた車間距離で高速を走られているでしょう・・・
今かなりの高速道路で、
車間距離不保持等の煽り運転の取締りのためヘリコプターが巡回し始めましたが、
覆面パトカーと違ってまず発見して取り締まり回避は出来ませんから、
下手をすると危険運転とみなされてしまえば一発免停下手をすれば取り消しすらありえますので、
時間に余裕を持たれてゆとり運転に切り替えることをお勧めします!
それとば別に、
線傷というよりはガリ傷に近いまず回復不能の深い傷が特にフロント周りに無数に付いてしまっていますが、
高速ガンガン飛ばして虫の付着を多数した後、
恐らくは乾燥固着した状態で無理やり擦り落としたために入れてしまっている傷でしょう・・・
既にほとんどの傷はスポット磨きですら対処不能の深さですので、
この状態から意匠性を回復するとなると再塗装しか方法は残されていません。
多分運転状態予測と車輌管理状態を判断すると、
相当短気若しくはセッカチな性格かと思われますが、
私も幼少時から良く注意をされた“短気は損気”にお車の状態は陥ってしまっています・・・
初回施工時には03スタンドード磨きコースで施工させて頂いておりますが、
今回は隣接パネル施工の磨きが、
保険会社協定磨きは01スタンダード・ソフト磨きコースと規定されているため、
自費施工部分も意匠性統一のため“01スタンダード・ソフト磨きコース”での施工と致しました!
が・・・
上記しているように傷の状態的には軽度の物は処理出来ても、
多数在るガッツリ傷は完全に残るでしょう。
しかも、
トップ部分には全面満遍なく水染み(イオンデポジット)に覆われてしまっていますので、
これがクレーター発達していたら逸れもほぼ残ってしまいますので、
意匠性回復としては30%くらいに留まり、
意匠性改善のメインは艶の回復に留まってしまうでしょう・・・
色合わせが困難と思われた再塗装部分は、
色暈しが効果的に施工されている為に、
色暈しによる違和感はまったくありません!
但し、
再塗装修了後の洗車で、
またもや洗車傷を入れてしまっていますが、
幾ら県内ではトップの技術力を持つ板金塗装屋さんといえども、
やはり仕上げの作業はいつまでたっても苦手のようです・・・
私からすると何故仕上げ時にこの様なスクラッチ傷を入れてしまい、
且つ逸れに気付かず完了になってしまうのか?
これ結局は仕上げのクオリティーに関しての意識と設備の問題です。
決して手抜きや気を付けていない訳では無いのですが、洗車は作業者が変りますし洗車後ライティングをする習慣と、
傷を入れているかも知れないと言うカモの意識の不足です・・・
基本的には、
ポリッシャー傷や線傷は皆無でしたので、
簡単にスクラッチ傷は完全除去!
できていますから、
本当はここまで板金塗装工場が行なってくれれば完璧なのですが、
板金塗装と磨き屋では目指すところが違いますから、
しょうがないですねー
何故このようになってしまうのか?
お聞きしたところ、
車庫は前後が開放されてしまっているタイプで、ご自身でシートで蓋をするような造作を行なったそうですが、
風があるとシートがボディに接触をしていて、
気が付いた時にはこのようになっていたとか・・・
オーナー様接した感じでは、
それほど大雑把なタイプとは思えないのですが。
人は以外な側面があるのでしょうか?
クリアが擦られて白くなっていたのだけは、
何とか回復はさせれましたが、
ゴリゴリに入れられた傷に関しては、
まったく変らない印象です・・・
これ磨きで処理をする次元は超えていますから、
これ以上の回復には再塗装しかありません。
多分今後も高速道路での飛び石は派手に食らうでしょうから、
その時に車両保険使用でバンパー・ボンネット・フロントガラスの修理をする、
タイミングを待つというのも手でしょうねー
今回一番酷いと感じたのは、
水染みから進行した、
細かなイオンデポジットクレーター・・・
側面ギチギチに埋め尽くされています。
側面はトップと違い細かな水残りに成り易いですが、
普通はイオンデポジットクレーターになってもコーティング範囲を超えて、
塗装侵食までには至らないのですが、
この部分はやばいです・・・
うら憶えですが、
確かオーナー様洗車をしても拭き上げはされないとか・・・
お住まいのあるエリアは、
長野県内の水質としては洗車に向かない水質としては1~2の地域ですから、
それで洗いっぱなし放置ではこうなるでしょうねー
施工されている今のコーティングでもここまでなってしまうとすると、
管理方法を改善されない限り、
どのようなコーティングを施工なされても同じ症状には至ってしまうでしょう・・・
この部分も既に手の打ち様がありません・・・
しいて言えば04磨きコースを行なえばクレーターもあらかたの処理は出来るでしょうが、
プレスラインやパーツ隣接部が多いため、
そのような部分は直近まではペーパーは入れれませんので、
どちらにしても100%のクレーター除去は不可能です。
ドアパネルやクォーターは7~9割方は除去できましたが、
今回は相当手こずりました・・・
通常は使用過程車を購入されて施工をさせていただく際には、
程度によってはかなりヘビーな施工が必要なこともありますが、
再施工時にはダメージの多くはコーティング範囲内に収まっていますので、
再施工を繰り返す事で艶感はより良くなって行くのですが、
このお車のようにダメージが積み重なっていってしまうことは稀です。
これ施工者側の言い分ですが、
幾らヘビーな施工をして一度は完璧に近いリセットを行なっても、
雑な管理をするための施工ではなく、
より意匠性を維持しやすくするためであり、
バリアーには成り得ないことを認識して欲しいです!
ほとんどのオーナー様はより綺麗な状態でお車に乗りたいと願われていると思いますが、
それを実現するためには、
当然出来の良い施工は必要ですが、
その後のオーナー様の管理が最終的な決め手です。
トップ部分のほうがイオンデポジットクレーターに関しては改善率は側面より上々でした!
とは言え、
虫付着や鳥糞を無理やり擦り取る際付けたと思われる深い線傷は、
白く見えていた見え方は無くすことが出来ましたが、
傷自体の除去は到底不可能です・・・
ほとんどの傷の深度は既にクリアを超え有色部分まで到達していると思われますので、
スポット磨きを行なって除去しようとしたとしても、
クリアが無くなってしまう事にしかならないでしょう。
AUDI アウディ A6オールロードクワトロ 4.2FSI 4WD
(4FBVJA)
コーティング補修&再施工終了
結局は1ヵ月半を超えるお預かりとなってしまいました・・・
前記もしていますが、
板金塗装時のパーツ脱着が構造が複雑のため相当手こずったことと、
その際交換となる種々のパーツが国内在庫がまったくない事で、
時間を消耗していってしまいました。
以前はドイツ車は30年位は、
ほとんどのパーツが調達できバックオーダーシステムもありましたが、
最近ではポルシェ以外のメーカーでは10年ほどでパーツ在庫生産は終了し、
その後5年位はバックオーダーも受け付けますが、
15年もするとほとんどパーツ調達は不可能となる現在の状況です・・・
消耗パーツ類であればアフターパーツでの調達はかなりの年月可能でしょうけれど、
構造パーツや補器類や外装パーツ・内装パーツは、
特にこのお車の場合早い段階で調達不能に陥るでしょう・・・
理由は、
生産台数が少ないためメーカーがパーツ在庫をしないとか、
バックオーダーも規定数に至らない為生産をしないとか、
アフタパーツも需要数が少ないため調達できる種類が限られる等々です。
実際私のジャガーがまだ15年経過でありながら、
先日車検で燃料漏れが発見されコネクターパーツを発注したところ、
在庫なし生産終了と言う事であわや修理不能となる憂き目に遭いましたが、
たまたまそのパーツはレース用のチューニングパーツを加工して代替することが可能でしたけれど、
パーツ種類によってはこの様な事も出来ないですから、
そうなれば幾ら他の程度がコレクションレベルであっても、
その時点で不動車となってしまいます・・・
一部のスポーツカーや超高級車メーカーでは、
クラシコ部門を新設して積極的に旧車復活維持に努めていますが、
これは新車購入するより高額になりますから、
要は儲かるからやっているだけです・・・
それ以外のメーカーは、
ラインナップが多岐にわたりますから必然的にパーツ在庫を持つ事はリスクですし、
再生産をするための金型の保管だけでも相当の経費が掛かります。
そのため今では家電品扱いのようになり、
部品なくなり次第買い換えてください!
みたいな無責任状態が当たり前になってしまいました・・・
因みに今回保険会社支払いで“レジントップコート・コクーンSTD”を施工していますが、
保険各社との協定によりレジントップコート・コクーンはSTD・SP共に、メインコーティング施工範囲に関わらず、
全面施工が認められておりますので、
今回自費での再施工がなされた部分も保険会社が費用負担してくれていますので、
このように保険修理時に再施工をしてしまうと、
お得になります!
長期お預かりになってしまい、大変ご迷惑をお掛けいたしました、申し訳ございません。
本文中でも触れていますが、飛び石の状態から高速道路での車間距離予測が付きますが、今高速機動隊の重点取り締まりは車間距離不保持だそうです。
私も先日それで高速隊に止められ、厳重注意で幸い済ましたけれど、ヘリコプターとの連系取締りを強化しているとのことでしたので、くれぐれもご注意ください。
また車輌管理ですが、正直3年使用としての状態としてはトップクラスの劣悪さである事は事実です。
高速走行後の虫取りは必ず高圧スプレーや流水を使用して、それでも除去できない際は虫取りクリーナー等を併用してください。
その際タオルやティッシュなどは絶対使用せず、ウエットタイプのマイクロファイバークロスをお使いください。
完全に洗車機洗車に切り替えられる事もお話に出ましたが、そうなされたほうが遙かにダメージは少なく済むと思います。
今回折角再施工なされたのですから、出来る限りの小まめな管理をお願いいたします。
お引取り時は、約半日もお時間頂いろいろなお話をさせて頂きましたが、私の私生活部分や今後の京都店の方向性など、率直なご意見を頂確かに私が固定観念やポリシーに囚われ過ぎていて、道を誤りかねない事に気付かせて頂、人との会話は大事な事と再認識いたしました。
会話の最中にありましたメールあとで確認してみると、確かに終わりにしようと思っている私の意向とはまったく別で、違う方向を向いていましたから、話あいは大事ですね。
又、京都出展に伴う個人感覚及び商売常識感の関西と関東の違いにつきましても、何人であろうと拘りや趣味に関しての求めることは共通すのだから、関西は関西でそのようなお客様はいるはずだとの話も、励みになりましたけれど、やはり京都文化だけは特殊だから難しいとのご意見も、何年間か京都人と接してみて確かにとは思います。
ご意見、ありがとうございました。
この度のご依頼も、ありがとうございました。
会員クラス | 準会員登録 |
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車輌クラス | LL |
コーティング | |
磨き | |
オプション | |
外注施工 | 保険支払い: 板金塗装=左リアドア・左リアフェンダー・リアハッチ パーツ脱着=左リアFIXガラス・リアバンパー・左リアオーバーフェンダー・左ルーフレール・リアガラス・リアパネルエンブレム類ナンバー・左リアドアドアハンドルウインドウモール等 |
物販 | 超大判拭取り専用クロス |
施工料金 | (保険支払い):非公開 (自費):180,426円税込み(輸入車割増磨き+10%・濃色車割り増し磨きランク1+20% 適応・物販含む) |