reportマイスターの研究レポート

コーティングの機能は換えることは可能ですか?

基本的には可能です。

親水性のものを撥水に、撥水のものを親水にと機能を換えることは出来ますが、全てのコーティング剤で出来るわけではありません。

ポリマーコーティングの場合には、機能変換をするより新たにコーティングをやり変えたほうが早いにでここではガラスコーティングについてだけご説明します。

 

撥水機能に転換

親水性コーティングを撥水性コーティングに換えることが出来る条件です。

  • 親水性をコロイド溶液や親水性樹脂の力で作っていないこと。
  • シリカ膜の分子結合が緻密であり無機成分率が70パーセント以上であること。
  • シリカ膜の表面硬度が5H以上あること。

 

この条件全てを満たすことにより安定した撥水機能への切り替えが可能となります。

しかしこれは最低条件ですので、たとえば無機成分率が70パーセント以上あったとしても残りの有機成分の構成物質が特定できない場合には、撥水機能層を作った際に化学変化をしない保障は無い為に構成物質が特定できることが条件とはなります。

 

どのようにして撥水機能に切り替えるか?

  1. 既存のコーティングを研磨しシリカの膜の肌を整えます。
  2. この際コンパウンドはなるべく使用しません、蒸留水を使いバフをからがけします。
  3. この際シリカの膜に傷を入れてしまうとこれで失敗です。
  4. フッ素もしくは100%天然WAXをかけて撥水層を作ります。

ただしどちらもシリカの膜とは科学結合をしているわけではありませんので密着強度はそれほど強いものではない為に、定期的なメインテナンスは必要となります。

 

親水機能に転換

撥水性コーティングを親水性コーティングに換えることが出来る条件です。

  • 撥水層を酸を使わずにポリッシングで落とすことが可能なコーティングであること。
  • シリカ膜の分子結合が緻密であり無機成分率が70パーセント以上であること。
  • シリカ膜の表面硬度が5H以上あること。
  • シリカの膜の中に撥水碁が含まれていないこと。

この条件全てを満たすことにより安定した親水機能への切り替えが可能となります。

しかしこれは最低条件ですので、たとえば無機成分率が70パーセント以上あったとしても残りの有機成分の構成物質が特定できない場合には、親水機能層を作った際に化学変化をしない保障は無い為に構成物質が特定できることが条件とはなります。

 

どのようにして撥水機能に切り替えるか?

  1. 既存のコーティングを研磨し撥水機能層を剥離しシリカの膜の肌を整えます。
  2. この際コンパウンドはなるべく使用しません、蒸留水を使いバフをからがけします。
  3. この際シリカの膜に傷を入れてしまうとこれで失敗です。
  4. シリカ膜の純度が高ければそれだけでも十分親水機能はあります。
  5. 親水力不足の場合には親水促進剤を使用して親水性能を高めます。

基本的には親水性能はシリカの持つ親水力を引き出すことにより親水性としますが、これでは不足の場合には光触媒ボデイコーティングをWコーティングすることで超親水性とすることも可能です。

 

車磨き研究所のコーティングラインナップによる機能変換

機能変換可能コーティング剤

親水性→撥水性

マーベラスフィニッシュ・スノーガード・・・・・・・・ザイモールWAX使用◎/フッ素使用○

マーベラスフィニッシュ・スーパー・・・・・・・・・・・ザイモールWAX使用○/フッ素使用◎

マーベラスフィニッシュ・プレミアム・・・・・・・・・・ザイモールWAX使用◎/フッ素使用○

撥水性→親水性

エクセレントライトフィニッシュ・スノーガード・・・親水促進剤◎/光触媒◎

エクセレントフィニッシュ・スノーガード・・・・・・・親水促進剤◎/光触媒◎

エクセレントフィニッシュ・・・・・・・・・・・・・・・・・親水促進剤◎/光触媒○

 

現在他社施行済みのコーティング剤でもコーティング剤が特定できれば施行可能かどうかの判断は可能ですが、コーティング剤の特定が出来ない場合には施行することはできません。

施工可能コーティング剤であってもコーティング剤の状態が良好ではない場合はおことわれすることまあります。

料金につきましては現車確認の上つどお見積もりとなります。


コーティング 一覧