某大手電気屋さんのCMでも、
店舗内すべての照明が光触媒コーティングされてるそうですが、
これ何の効果がるあの?
ズバリ0です・・・
光触媒コーティングは、
基本的には二酸化チタンの光を触媒としての酸化力による有機物分解ですので、
照明器具にウイルス等が附着して初めて分解がなされます。
あれだけの大空間で、
照明器具の占める面積率は0.000~ほどんど0みたいなものですから、
空間に占める光触媒コーティング面積がその活性力のバロメーターとなりますから、
照明だけでは効果は期待できません・・・
仮に、
銀イオンや銅イオンの様な金属イオンハイブリットだったとしても、
とてもイオンがウイルス等の細胞核に刺さり死滅させることは無いでしょう。
今コロナ禍便乗事業として他業種からの光触媒事業への参入は非常に多く、
無名のメーカーや施工代理店が雨後の筍の様に乱立してきています。
そもそも光触媒は東京大学で生み出され、
その後産業総合研究所や佐賀県の県立窯業研究センター等が各々特徴的特許を取得する中で、
大きく分けると上記した研究機関系で3系列で生産されてきました。
そのほとんどのメーカーは、
❝光触媒工業会❞と言う業界団体に属し、
製品の性能基準となる検査データーも、
検査方法・基準などがきちんと定められた中で、
その性能表示・エビデンスを提示しています!
基本的には、
光触媒の性能検査基準はJISに基づきます。
では乱立する多くのメーカーは光触媒工業会に所属しているのか?
検査はJIS規格で行われたエビデンスなのか?
ほぼ100%違います・・・
つまり、
人体影響性や抗菌・抗ウイルス・抗バクテリア等の試験場での試験データーはエビデンスとして提示していても、
JIS規格試験に対してデーターの信憑性は殆ど当てになりません・・・
施工にあたっても、
使用機材が光触媒専用の物でなく、
汎用のスプレーガンなどを使用してのコーティングでは、
霧化が甘く水滴状に機材付着しても点として存在してるだけで、
連続した均一膜厚での膜化しなければ、
機材付着力も出ませんし、
活性面積不足で活性能力もほとんど発現しません・・・
正規の光触媒であれば、
製膜μ数が規定されていて、
1㎡に必用な光触媒溶剤が使用するスプレーガンの種類ごとの飛散率も計算して,
○○cc必用と計算式により判断され、
それに従い施工がなされます!
又、
光触媒はほとんどすべての有機物を酸化する能力を持ちますから、
活性能力のある光触媒を有機物の基材に直接噴霧すれば、
酸化還元能力のレベルに従い徐々に基材も酸化されてしまいますから、
高価なものや長期間使用する物には、
ベースコートとして基材-非活性ベースコート-活性トップコートと言う施工が必要となります!
ですが、
殆どのメーカーや施工代理店ではこのようなリスク説明もすることなく、
トップコートのみの施工をしているようです・・・
なぜそのようなリスクを冒すのか?
は、
単純にベースコート+トップコートの施行では施工単価が約2倍となって高額になってしまうため、
受注しずらくなるためと思われます。
つまり、
やり逃げの金もうけ手段だから出来ることです・・・
今光触媒は、
紫外線反応型→可視光反応型に主流が変わってきていますが、
それにより屋内の弱い光でも反応が可能になり、
今のコロナ禍衛生対策として注目を浴びるようになりました!
更には、
より抗ウイルス・抗菌・抗バクテリア能力を高め、
光の無い暗所でも効果発揮が出来るように、
銀イオンや銅イオンを追加することで、
劇的能力アップをしてきていますが、
これもなんでも金属系イオンを入れればいいわけではなく、二酸化チタンとの相性やイオン自体の特性検証をして、
より長期 にわたりイオン状態を保てる金属イオンを入れなければ、
下手をすれば施工したその日に金属イオンは酸化金属に変換され、
まったく効力を持たないと言う事も考えられます・・・
弊社が採用している佐賀県立窯業研究所系でも、
約20年の歳月をかけ現在の製品に到達してきていますので、
ポットでの光触媒メーカーに、
同レベルの可視光型金属イオンハイブリットコーティング剤など生産は不可能です・・・
東京大学系のTOTOですら、
壁にぶち当たり半ば撤退されていますのも、
この様な巨大企業でもかなり技術ハードルは高いと言う事です。
同じように佐賀系の住友化学さんも撤退しましたし・・・
実際弊社佐賀系メーカで、
入手可能な新興光触媒を購入して、
自社LABO試験での効果検証を行っていますが、
殆どの光触媒は光触媒工業会認定基準の数割程度の効果しか発現せず、
酷いものでは二酸化チタンが入っていなかったそうです・・・
最近では東欧製の光触媒迄輸入され、
国産と偽って製造販売されているものもあるそうですが、
これに関しては無機質である金属の腐食を起こす検証結果も出ているそうです。
光触媒技術は、
前記したように東京大学で発見され、
日本国内行政系研究機関機関や大学などと民間会社が提携研究を進めてきたもので、
完全な国産技術であり、
現段階でも日本が技術リーダーです!
最近ではドイツでも開発が進んでいるそうですが、
まだまだ国産には追い付けるレベルではないそうです。
光触媒は相当数行政系研究機関・大学・古参メーカーの特許の組み合わせから製造されていますので、
ある意味門外不出の技術とも言えますから、
まともな光触媒であれば数年や数か月で製造できるようなものではありません・・・
信じる信じないは、個々の考え方で自由ですが、
市場の9割近くの光触媒や施行内容はただのインチキです・・・
個人や企業で購入・施工依頼をされる場合は、
よくよく検討された方がよいですよ!
新興メーカーなどの代理店契約されて施行をされていたり、
検討されている場合も、変な商品使用して不適切な施工をした結果、
数か月後数年後に基材破壊の賠償請求突きつけられるリスクもありますから、
慎重な判断が必要ですねー