先日某コーティングメーカーが弊社京都店を訪れましたが、
実はこのコーティングメーカーさんもセラミックコートと言うネーミングで、
コーティングを製造販売されています。
が並行してガラスコーティングのネーミングの、
コーティング剤も製造販売されてます。
敢えて意地悪く、
Q:「セラミックコーティングは、
ガラスコーティングと素材・原材料で違いがあり、
セラミックと言う原材料が存在するのですか?」
とお聞きすると、
「セラミックと言う素材や原料は存在せず、
製品化されたものをセラミックスと言うだけのことで、
基本的にはセラミックコーティングと言っても、
主原料はポリシザランかシロキサンが主流ですから、
結局はセラミックコーティングと言っていても、
原料は二酸化ケイ素(シリカSi02)ですので、
ガラスコーティングでしかありません・・・」
Q:では、なぜ敢えてセラミックコーティングとネーミングしているのですか?
「理由は二つあります。」
「まずは弊社の場合、
欧州のメーカーとの技術提携して製造していて、
相手から輸入もしていますし輸出もしていますが、
欧州では以前からガラスコーティングの事をセラミックコーティングと言っていますので、
欧州との取引上ネーミングを揃えています。」
「もう一つは、今のコーティング業界の傾向として、
数年前に某メーカーが、
セラミックコーティングはガラスコーティングをしのぐと謳い、
数社がそれに乗っかり似たようなコーティング剤を販売・施工する中で、
一部の有名店舗も導入しHP等でかなり眉唾な広告を展開したことで、
市場が勝手にガセネタにガセネタを上書きしていって、
高級・高性能コーティング=セラミックコーティングみたいに、
独り歩きしているのが現状ですので、
弊社の上級コーティングを欧州に習いセラミックコーティングと言うネーミングにしました。」
Q:では御社では、セラミックコーティングはガラスコーティングと違うもので、ポリマー・ガラス・セラミックのような別ジャンルのコーティングとして広告販売するのですか?
「先ほども言いましたように、
セラミックコーティングと言う独立した製品はありませんから、あくまで、
ガラスコーティングの上級コーティングとしての位置づけしているだけですから、
施工店さんにもエンドユーザー様にも、
あくまでガラスコーティングの中の商品であることはお伝えしています!」
Q:今セラミックコーティングを謳っているコーティング剤の多くは、多層コートが可能で、1メーカーなどは6層コートまで可能とか、半永久的耐久性を持つとか言っているようですが、それは事実でしょうか?
「入手可能な他社コーティング剤はすべてLABO試験してみましたが、
確かに多層コート自体は出来なくはないですが、
2層以上に関してはデメリットしか検証できていません・・・」
Q:デメリットはどのようなことがありますか?
「まずは2層以上になると、
下層に対しての密着性が多層するほど下がりますので、
耐久性的には多層化しても変わりは出ませんし、
下層を溶解したりするため曇りが出やすくなりますし、
溶解しないとすると同一のコーティング剤では密度が同じため、スパイクできないため硬化が甘くなっていきます・・・」
Q:多層コートはメリットのある施工としては現実的にはどこまでが可能ですか?
「同一コーティング剤使用であれば2層が一番いいでしょう!」
「先日発売されたソフト99のガードグレイスも、MAX2層で、
それ以上の多層コートはLABO試験でデメリットしか出なかったと聞いています・・・」
「但し、同一コーティング剤で2層(Wコート)して、
別素材をトップコートとするやり方は問題ないでしょうし、
きちんとしたメーカーや施工店でもやられてますね!」
Q:多層コートとはどのような定義になりますか?
「同一のコーティング剤を2層コートしたり、
密度の違うガラスコーティング(セラミック)を2層コートしたり、
トップコートに、
密着性のある別素材のコーティングで2層(3層)化したりで、
有名なものでは、
リアルガスコートやハイモースなどもこれに当たりますから、
これが限界でしょうね。
Q:セラミックコーティングと言っていて、
全ての素材に施工可能と言っている、
聞いたことないようなメーカーや、
とてもコーティング店とは呼べない設備環境で、
知識も技術も出鱈目な施工店がありますが、それについてどう思われ?
「まずは出鱈目もしくは怪しいメーカーでも、
それを信じて代理店になったり仕入れをしたりするのは、
その施工店自体が同レベルだからお付き合いできるのであって、
ちゃんとした技術や知識を持たれているのなら取引はしないでしょうから、
同類と言うことではないですか・・・」
「そういう施工店に施工依頼されるお客さんの依頼理由は、
高級店ではないので敷居が低いとか故に価格が安いとか、
お客様自身に拘り自体が無いとか見る目も知識もない方が依頼されるのでしょうから、
これも同類と言うことではないですか・・・」
Q:今後このようなセラミックコーティングについての、
嘘の記述やセールストークなどは規制は入らないのでしょうか?
「そもそもコーティング業界には業界団体も存在しませんし、
資格についても施工店の囲い込み目的レベルでかなりいい加減なものですが、
業界的に是正されていくことは無いでしょうけれど、
施工されたお客様が騙されたと認識され、
消費者センターなどに苦情を持ち込まれる案件が多くなれば、
経産省などが誇大広告や商品表示偽装などで勧告や是正命令が出されるということはありうるでしょうね・・・」
「実際カーケミカルに関しては、現状一部メーカーを除けば、かなり曖昧もしくは出鱈目な表示しかしていませんからねー」
Q:そうなった際、罰則とか適用される可能性はありますか?
「勧告や是正命令を無視し続ければ、
法的措置が取られることは過去事例を見てもあり得ますが、
一番大きな罰は、この様なことがマスコミに取り上げられるようなことが起きれば、
一部のお客様が騙されたということで民事賠償裁判を起こすことはかなりの確率で起きえるかもしれません・・・」
「内容は違いますが、過去に○○○○ハットやTO○○さんは、
民事賠償裁判で相当痛い目は見ていますが、
一施工店やFCチェーンであればSNS等でも炎上するでしょうから、
賠償金も払えずお客さんも来なくなりますから閉店や倒産になるかもしれませんねー」
と言うようなお話でした。
これとは別に弊社取引先の、
某ポリッシャー関連メーカー(日本総代理店)さんとの会話でも、
セラミックコーティングの話題が出ましたが、
Q:「取引先の施工店さん方は、
セラミックコーティングを施工されているところ多いですか?
「全体では恐らく2~3割位は取り扱っていると思いますが、
知る限りでは有名メーカーのもので、OEMや自社ブランド化などはされていません。」
「ですので、当然、
セラミックコートはあくまでガラスコーティングの中の商材、
と言うことははっきり言われています!」
「10年くらい前に、某コーティングメーカーが、
かなり危ない怪しげなコーティング剤を大々的に展開して、
結果訴訟だらけになって市場から消えましたが、
その際痛い目を見たり信用を無くされたことを経験していたり、
話を聞かれていますから、セラミックコーティングには慎重になられているかもしれません。」
と言うようなお話。
セラミックコーティングを選択されるのは否定しませんが、
どこのメーカーのものであるのか?
とかを確認し、
ご自身でもメーカーのHPとかで真偽を調べるべきでしょう!
とか、
物理・化学の根拠や、
単純にどういうものなのかはきちんと確かめる必要は、
ある意味ユーザー責任でもあります。
信頼おけるメーカーが言っているように、
「セラミックコーティングは、
ガラスコーティングの高級・高性能バージョン!」
ですから、
当然施工店の技術・知識・設備が問われます。
ハイクオリティーなコーティング剤ほど、
上記した条件が施工の是非を決定づけます。
選ぶべきではない施工店:
- 太陽光が工場内に差し込む
- 密閉空間にして施工が出来ない
- 年間を通して室温・湿度が一定に保てない、湿度が上がるような鉄板・インターロッキング・アスファルトである
- 工場内に鉄骨やセメント系スレートがむき出しになっている
- LED・メタルハライド・水銀灯・蛍光灯等照明が十分設備されていない
- ポリッシャーがホームセンターで売っているレベルのもが使われている
- 施工価格を公示していない
- 施工価格が、同等作業内容もしくは同等コーティング剤使用と言って他店に比べて3割近く安い
- 公示されている以外の特別値引きなどを提案する
- 見積もり時に施工者や店長・社長ではなく、フロント等の技術業務を担当しないものが対応する
- 施工者ブログ&ギャラリーなどの作成を施工担当しないものが書いている
- 使用する薬剤やコーティング剤等の成分を明かさない
- 磨き&コーティングの物理・化学の基礎原理を説明できない
- 保険賠償・支払時の保険会社交渉の内容を明かさない
- 施工者が施工時指・腕・首等に装飾品(帽子)を身に着けている
詳しくはさらにありますが、
上記項目一点でも当てはまれば施工は思いとどまり、
他店さんを検討された方が良いでしょう!
その上で、
価格や施工方法や性能をトータルで判断されて、
納得がいかれるのでしたら、
是非試してみてください!
性能の高い立派なセラミックコーティングと言うネーミングの、
ガラスコーティングも実在していますからねー